タイル商品担当者が教えるお手入れ方法で自宅のタイルデッキを掃除してみた

タイル商品担当者が教えるお手入れ方法で自宅のタイルデッキを掃除してみた

だんだんと暖かい日が増えてきて、お庭に出たくなる季節がやってきましたね。
冬の間あまり出られていなかったお庭のお手入れ、まだ手を付けられていない人もいるかもしれません。

今回はタカショーのタイル商品担当者が教えるタイルのお手入れ方法を、販売促進課の社員が自宅のタイルデッキで実践してみた様子をお届けします!

タイル商品担当:赤井利夢(写真左)
プロユース企画部 プロダクトデザインセンター 所属。タイルなどの商品企画、開発、仕入、販促に従事。
趣味は夫婦でキャンプや旅行をすること。この記事を通して少しでもタイルの魅力を伝えたい。

聞き手:塩路耕太郎(写真右)
プロユース企画部 販売促進課 所属。展示会の企画やWEB戦略を担当。
趣味は料理とカメラとインテリア。昨年建てたマイホームの居心地が良すぎて、願いが叶うならずっと家にいたい。

塩路:赤井さん!今日はタイルについて色々教えてください!

赤井:はい!よろしくお願いします!

タイルの汚れの原因は?

塩路:早速ですが、我が家の庭にはタイルデッキがあって、よく庭に出て食事したり読書したりしています。

塩路邸のタイルデッキ。使用商品:タカショー セラレバンテ グレー

塩路:ただ、タイルはメンテナンスフリーだと思って半年くらい全く掃除していませんでした。よく見ると、雨やほこり、花粉や黄砂が溜まってなかなか汚れています。これからじゃんじゃん庭に出たいので本気でキレイにしたいです!

赤井:わかりました。では、まず最初に「タイル」という素材について説明させてください。

赤井:タイルは砂や粘土などを原料としていて、屋外での紫外線や雨風などの影響を受けても劣化しずらく、そもそも汚れにくいという特長があります。ですので、一般的にウッドデッキなどと比較してお手入れが楽な素材だと言われています。

塩路:我が家の採用の決め手も、お手入れが楽というのがポイントでした!

赤井:床面に使用できるタカショーのタイルには滑り止め加工がしっかり施されているのも特長のひとつです。

塩路:スロープにも使えるんですよね。表面がザラザラしていて濡れても滑りにくそう。

赤井:また、少し難しい話になりますが、タイルは吸水率によりⅠ類からⅢ類に分類されます。
焼成温度が高いⅠ類のタイルほど吸水率が低く、より硬いタイルとして分類されます。
タカショーで取り扱っているタイルはすべてⅠ類のものを使用しているので、吸水率が低く水のシミや汚れがつきにくいのも特長です。

塩路:汚れがつきにくいのは吸水率が低いからなんですね!タイルに分類があるのは知りませんでした。

赤井:とは言え、屋外で使う以上、大気中の排気ガスによる汚れ、雨に含まれる成分による汚れ、靴裏に付いているアスファルトや土などの汚れ、目地部分からシミ出したアク、近くに置いてあった金属製品からのもらいサビなど、さまざまな原因で表面の微細な凹凸に汚れが付着することがあります。

塩路:我が家はタイルデッキの近くに植物がたくさんあるので、落ち葉や樹液のような汚れ、あと虫の糞や死骸が付いていることもあります。

赤井:そうですね。タイルの汚れの種類や程度はご家庭によってさまざまです。ですので、ここからはタイルの主な汚れのお手入れ方法についてご説明しますね。

塩路:待ってました!よろしくお願いします!

汚れのお手入れ方法

赤井:日々のお手入れ方法としては、まずはほうきで掃き掃除してください。軽い汚れでも時間が経過すると強固な汚れに変わることもあるので、定期的に掃き掃除をするだけでもキレイな状態を保つには十分効果があります。

塩路:なるほど。全然やってませんでした、、。

赤井:乾いた泥汚れなど、掃き掃除では落ちない汚れの場合は、水をかけてデッキブラシでこすり洗いをし、流水で汚れを洗い流してください。
それでも落ちにくい汚れには、中性洗剤を使用してデッキブラシでこすり洗いをしてください。
メラミンスポンジを併用するのもアリです。

塩路:メラミンスポンジも使えるんですね!

赤井:もし、BBQなどで付いてしまった油汚れやタンパク質などの汚れの場合は、市販の弱アルカリ性洗剤をメラミンスポンジやデッキブラシと併用してお使いください。それでも落ちない頑固な汚れの場合は高圧洗浄機を使ってみるのも良いかもしれません。

塩路:庭でBBQをよくやるので、絶対に油汚れがついてます!

赤井:注意点として、高圧洗浄機を使用したお手入れ方法はタイル自体を傷つける可能性もありますので、まず目立たない箇所で効果を確認した後、行うようにしてください。

また、もし、タイル専用の洗剤等を使う場合は汚れの種類や程度により弱酸性、中性、弱アルカリ性を使い分けることが大切で、製品記載の使用方法や注意点をよく確認する必要があります。汚れを落とした後は洗浄液が残らないように十分な水洗いを行うことにもご注意ください。

塩路:わかりました!

赤井:こちらは番外編ですが、タイルデッキの目地に白い汚れが付着することがよく起こります。「白華現象」と呼ばれ、目地のモルタルから染みだした成分が雨や空気と反応し固まってしまう汚れです。タイルそのものの汚れではありませんので、ホームセンターなどで購入できる専用の洗剤でキレイに落とすことができます。

塩路:タイルの基本的なお手入れ方法をまとめると、こんな流れでしょうか?

赤井:はいバッチリです!

塩路:では教えてもらった方法で我が家のタイルデッキをピカピカにしたいと思います!ありがとうございました!

赤井:いいえ!お手入れ頑張ってください!

お手入れ実践

塩路:と、いうわけで早速実践してみようと思います。

撮影当日の我が家のタイルデッキです。

ぱっと見るとキレイに見えますが・・・

↑チェアーの脚の跡がクッキリ
↑テーブルの脚の跡と黒ずみ
↑食べ物の汚れ?

という感じでなかなか汚れています。

用意した道具はこちら。

①ほうき&ちりとり
②デッキブラシ
③タイル用ブラシ
④メラミンスポンジ
⑤中性洗剤
⑥白華除去剤

では早速掃除していきます!
まずはほうきでサッと掃いていきます。

隅に落ち葉や砂が溜まっています

全体をしっかり掃いたら、次に全体に水を撒きます。
水で流すだけでもかなり汚れが流れます!

さて、ここからが本題です。

まずはこちら。チェアーの脚の跡がクッキリ。

これをデッキブラシでこすると・・・

キレイに落ちました!

そして今日は、もうひとつブラシを用意しています。

SNSでタイルの掃除にはコレ!と話題のアズマ工業さんの「タイルブラシスポンジ」
塩路の私物です!

ブラシ面をよく見ると、細かい繊維がタイルの小さな凹凸に溜まった汚れもかきだしてくれそうです。

早速、水をかけながらこすってみます。

ゴシゴシゴシゴシ

キレイに落ちました!気持ちいい!

これ↓は何かの錆び跡です。
なかなか手強そうです、、、。

クギとかヘアピンの錆びた跡でしょうか

こちらもタイルブラシでゴシゴシこすってみます。

薄くなりましたが、完全には落ちませんでした。

さらにメラミンスポンジでこすってみます。

お!キレイに落ちました!

サビにはブラシ&メラミンスポンジが効果的!

このまま全体をこすっていきます。

頑固な黒ずみは中性洗剤を少し垂らしてこするとキレイに落ちました。

黒ずみもスッキリ!

白華除去剤も用意していましたが、今回は使うことなくキレイにすることができました。
また何年後かのお手入れで活躍してくれるでしょう。

最後に全体をしっかり水で流したらお手入れ完了!
見てください、この水の濁り、、、。

どれだけ汚れが溜まっていたのか、、、

これにてお掃除完了!
全体的にワントーン明るくなったような気がします!

デッキの広さにもよりますが、約半日ほうきで掃いてブラシでこすって、正直なかなかの重労働でした。筋肉痛が怖い、、。

定期的に掃き掃除していたらもっと楽だったかもしれないなぁと反省しました。

とは言え、タイルの汚れはほうき・デッキブラシ・中性洗剤・メラミンスポンジでほとんどキレイに落とすことができたので、やっぱりタイルってお手入れ簡単だなぁ!と改めて実感しました。

これからタイルデッキの購入を検討されている方や、お手入れに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

赤井さん、色々教えてくださってありがとうございました!

お疲れ様でした!

今日のお庭ごはん

さて、タイルデッキの掃除めちゃくちゃ頑張ってお腹が空いたので・・・

キレイになったタイルデッキでお昼ご飯をいただきます!

これからますます庭で過ごすのが気持ちいい季節になってくるので、もっと楽しみたいと思います!

皆さんも良いお庭時間を!

プロユース企画部 プロダクトデザインセンター

取材協力 プロユース企画部 プロダクトデザインセンター

外構工事店や建築プロフェッショナル向けに、高品質なエクステリア商品や庭園資材を提供する部門で、商品の企画・開発、海外仕入れなどを行っています。市場のトレンドを先取りし、日本国内外の多様なニーズに応える商品の企画・開発を推進。また、海外からの仕入れを通じて独自性のある商品ラインナップを構築しています。

この記事を書いた人

森 彩香

森 彩香

プロユース企画部 販売促進課

2019年入社。タカショーマガジンの立ち上げからライターとして活動。トレンドや新しいものに目がなく、日々情報収集に余念がありません。休日は好奇心の赴くままに外出し、話題のスポットや気になる場所を巡るアクティブ派。そんな日々の体験や知識と、外構の知識を活かして、読者の皆さんに役立つ情報をお届けします!