エクステリアとは?外構工事をする前に知っておきたい3つのスタイル

エクステリアとは?外構工事をする前に知っておきたい3つのスタイル

マイホームを建てるときに、家の内装に重点を置いて外構工事を後回しに考える人は少なくありません。

しかし、近所の方や通行人など多くの人から目に留まる外構は、家の第一印象を決める重要な部分です。

デザイン性だけでなく、防犯やプライバシーの確保・子どもの飛び出しを防ぐなど建物本体だけではカバーしきれない問題を外構で補うことができます。

家づくり計画の段階から外構プランも含めて考えておくと、家全体の機能とデザインがグッとアップする快適な住まいになります。

今回はマイホームの購入や外構工事を検討されている方に知って頂きたい、外構の基本情報をご紹介します!

エクステリアとは

インテリアという言葉を耳にしたことがある方は多いと思いますが、インテリアの対になる言葉が「エクステリア」です。

エクステリアとは、家の外側を構成する空間や環境全体のことを指します。
日本語にすると「外構」と呼ばれ、門扉・フェンス・カーポートなど家の外まわりをコーディネートするアイテムのことをいいます。

エクステリアの基本の3つのスタイル

エクステリアには大きく「オープンスタイル」「セミクローズスタイル」「クローズスタイル」の3つの種類のスタイルがあります。

各スタイルの特徴や施工事例・おすすめアイテムをご紹介します!

オープンスタイル

「出典:ガーデンストーリー/イラスト:松下高弘」

家と道路との境界をフェンスや門扉で囲わない、開放感のあるスタイル。

道路から敷地内が見えるため、自分の育てた花や植物を街の人に見てもらえたり、通りすがりの人とコミュニケーションが取れたりと、ガーデニングが好きな人におすすめのスタイルです。

メリット
・比較的コストを抑えることが可能
・中からも外からも開放感がある
・日当たりや風通しが良い
・オープンのため、昼間の見通しが良く不審者が入りにくい
・地域の人とコミュニケーションが取りやすい

境界がないため、家自体の防犯性を高めておく配慮が必要ですが、死角をつくらないプランニングが多いため見通しが良く、逆に防犯性が高まるという見方もあります。

デメリット
・道路との境界がないため簡単に侵入できる
・子どもやペットが急に飛び出しすると危ない
・不審者だけでなく動物の糞・ゴミトラブル対策が必要

オープン外構は見通しの良い外構なので、通行人やご近所さんから覗かれることも考えられます。

そのため、建物内の部屋の配置や窓の位置など、道路から見える位置にならないように、家の内装と一緒に外構を考えることが重要になります。

オープンスタイルの施工事例

住宅と合わせた木柄の門柱がナチュラルな雰囲気を与え、訪れた人たちを温かくお出迎え。掃き出し窓に植栽を配置することで目かくし代わりになり、緑と住宅のバランスがいい景観に仕上がります。

オープンスタイルにおすすめのアイテム

門柱

門柱とは、表札やポスト・インターフォンなどの機能を持たせた柱のことです。玄関前に設置するため、家の印象を決める重要な設備。

家の外観と合わせてコーディネートをすると、住まい全体に統一感がでます。

【使用商品】
エバーアートボード門柱

ライト

昼間は見通しが良く侵入者が入りにくいですが、夜は暗さで見通しが悪くなるため侵入しやすい環境になります。

ライトを取り付けることで常に家に人がいるように感じ、周囲からも目立ちやすくなるので防犯対策に◎。

人感センサーライトや常夜灯など、ライトの種類は豊富なので設置場所と機能性から商品を検討しましょう。樹木を照らすライトを使えば夜の景観も楽しめます。

【使用商品】
ガーデンアップライト
フレキシブルLEDバー
ダウンライト

タイル

道路の境界線から玄関入口までの通路を「アプローチ」といいます。

オープンスタイルの場合は玄関口までの見通しが良いので、面積が広い地面のデザインをこだわるのもポイントです。

【使用商品】
セラクラシック

セミクローズスタイル

「出典:ガーデンストーリー/イラスト:松下高弘」

オープンスタイルとクローズスタイルの良いところを両立させた、開放感と落ち着きのあるスタイル。

工夫次第ではさまざまなデザインが施しやすいスタイルです。

メリット

・プライバシーやセキュリティは守りながらも開放感のあるスタイル
・オープンとクローズの両方の良いとこどり
・ある程度の開放感があることで、地域の方と自然な交流ができる
・家全体の完成度が高く見える
・近隣や道路との適度な距離感が得られる
・クローズスタイルへのリフォームも容易

セミクローズスタイルは日本の住宅や景観に馴染みやすく、アイテム次第で個性を出しやすいスタイルになっています。

デメリット
・不審者が隠れる死角ができやすい
・オープン外構より費用が高い

デメリットもオープンスタイルとクローズスタイルの中間くらいになります。
しかし、デザインによっては中途半端になり、逆にデメリットが悪目立ちする場合も。
アイテムの配置やすき間などをよく検討してプランニングを進めていく必要があります。

セミクローズスタイルの施工事例

門袖や格子などで部分的に目かくしをしながらも広々と感じるデザイン。
駐車スペースのフレームゲートが圧迫感や閉鎖感がなく、やんわりと家との境界をつくってくれています。

セミクローズスタイルにおすすめのアイテム

低い&すき間のあるフェンス

すき間があるフェンスや高さのないフェンスは閉鎖的にならず、風通しの良い門まわりになります。

カラーや格子の太さにこだわることで、単調にならないオシャレな外構に。

【使用商品】
エバーアートウッドデザインユニット

スリット

縦格子のスリットを取り入れると、他とは一味違うデザイン性の高い門まわりに。シュッと縦に伸びるフェンスは、モダンスタイルやかっこいいテイストのお家に良く似合います。

高さがあってもすき間により圧迫感がなく、植栽との相性も◎。

【使用商品】
千本格子ユニット

門扉

門扉があることで道路と敷地の境界がはっきりします。
子どもやペットの飛び出しの防止にも役立ち、家族の安全を外構で守ることができます。

【使用商品】
エバーアートウッド門扉Ⅱ

クローズスタイル

「出典:ガーデンストーリー/イラスト:松下高弘」

外部から敷地が見えない安心感のあるスタイル。

フェンスやスクリーン、門扉などで敷地をしっかり囲った閉鎖的なスタイルです。
外部から敷地内の視線をカットするため、プライバシーが守られます。

メリット

・プライバシーが守られる
・防犯性が高い
・プライベート空間ができる
・重厚で風格のある外観になる

家の周りを囲うと敷地内に空間ができ、子どもやペットも庭で遊ぶことができたり、洗濯物も人目を気にせず干せたりします。

デメリット

・コストが高い
・死角が生まれて侵入者が入りやすい恐れがある
・近所の人とコミュニケーションが取りにくい
・圧迫感があり閉鎖的なイメージに感じる

敷地への侵入自体はしにくくなりますが、侵入をされた場合、死角ができ外から見えなくなるため通行人や近所の人からの発見が難しくなります。砂利などをひいて足音が鳴るようにし、防犯対策を検討するのがおすすめです。

クローズスタイルの施工事例

お家を囲うフェンスやスクリーンが高くなっているのがクローズスタイルの特長。
色をシックなカラーでまとめることで、より重厚感のある門まわりに。

クローズスタイルにおすすめのアイテム

高い塀

高さのある塀は侵入者を防ぐ&目かくしとなりプライバシーが確保できます。

足をかけて登れないように、壁面がフラットなタイプを使うとより安全です。

【使用商品】
エバーアートボードフェンスセット

シャッターゲート

シャッターゲートで駐車場を囲うことで、不審者や野良犬・野良猫を寄せ付けずに愛車を守ることができます。

【使用商品】
エバーアートボードシャッターゲート

以上、エクステリアの基本となる3つのスタイルの紹介でした。いかがでしたでしょうか?

費用はオープンスタイル→セミクローズスタイル→クローズスタイルの順に大きくなります。

使用する商品によって値段が変わるのはもちろん、エクステリアの工事を依頼する業者によってもデザインや費用は変わります。予算や好みに合わせたスタイルを事前に検討しておくと良いでしょう。

この記事を書いた人

森 彩香

森 彩香

プロユース企画部 販売促進課

2019年入社。タカショーマガジンの立ち上げからライターとして活動。トレンドや新しいものに目がなく、日々情報収集に余念がありません。休日は好奇心の赴くままに外出し、話題のスポットや気になる場所を巡るアクティブ派。そんな日々の体験や知識と、外構の知識を活かして、読者の皆さんに役立つ情報をお届けします!