木製だけど永く使える!SDGsなガーデンファニチャー『イスタナテラス』とは?

木製だけど永く使える!SDGsなガーデンファニチャー『イスタナテラス』とは?

天然木のガーデンファニチャーって、あたたかみがあって、グリーンともなじみが良くて使いやすいですよね。
一方で天然木はすぐに汚れたり、ボロボロになったり、あまり長く使えないイメージはないですか?

今回ご紹介する【イスタナテラス】というガーデンファニチャーは、そんなイメージを覆す天然木でできた屋外家具。
育てる感覚でお手入れすることで、永く使える最強の天然木ファニチャーなんです!

案内:永田(写真右) 
タカショープロユース企画部プロダクトデザインセンター所属。ガーデンファニチャーなどの商品企画、開発、仕入、販促に従事。
趣味は自然の中を歩くこと。ものづくり。今は木製マグカップ作りに奮闘中。

聞き手:森(写真左) 
タカショープロユース企画部販売促進課 所属。タカショーマガジンの執筆、SNS運用の担当。
趣味は和歌山県のカフェ巡り。本社のある和歌山県が大好きです!

森:永田さんは、ガーデンファニチャーの企画開発をされているんですよね。
タカショーのファニチャーのコンセプトについて教えて下さい。

永田:タカショーでは屋外家具を「PIEDS NUS(ピエニュ)」というブランドで展開しています。ピエニュはフランス語で素足という意味なんです。素足で過ごすように、自分らしくリラックスした時間を屋外で過ごしてほしいという思いで、さまざまなメーカー・素材・カラーの商品をセレクトしています。

森:今日はその中で、チークファニチャー『イスタナテラス』についてお話しいただけるんですよね。楽しみです!

永田:『イスタナテラス』シリーズの魅力は、『チーク製であること』これに尽きます!チークという素材に惚れ込んだメーカーさんが、その魅力を最大限活かすべく、こだわって生み出した商品たちです。商品の担当者である私がその魅力やストーリーを紹介します!

私とイスタナテラスとの出会い

森:永田さんとイスタナテラスの出会いについて教えてください。

永田:私がイスタナテラスと出会ったのは2年前のことです。その前からチークファニチャーの存在は知っていました。でも恥ずかしながら、意識して接したことがなかったんですね。そんな中で『イスタナテラス』をタカショーで取り扱う企画担当になりました。正直、第一印象は高いファニチャーだなぁ、と(笑)

イスタナテラスシリーズのメーカーである『有限会社テラス』(以下、『テラス社』)の大山氏と初対面はwebミーティングでした。

画面越しに、とにかく『チークの魅力』『チークファニチャーを通して伝えたいこと』を熱く語られる姿に圧倒されました。そして、チークについてもっと知りたい、チークファニチャーと深く関わってみたい、という思いが強くなっていきました。

有限会社テラス 大山氏

森:そうだったんですね。実際に商品に触れてみて、印象はどうでしたか?

永田:初めて触れた商品は、『イスタナ3シーターベンチ』でした。

イスタナベンチ

永田:ビス等の金具を一切使わない、木ダボでの組み立て。少し戸惑いましたが、慣れればだんだんスムーズに。

木ダボをハンマーで打つのに当て木を使うのですが、用意した杉材の当て木ではチーク製の木ダボの堅さに負けてしまうんですね。当て木側がくぼんだり割れたりしてしまって。チークの堅さを実感した出来事でした。(対策として、商品にチーク材の当て木を同梱することにしました。)

木ダボを打っている様子

永田:組み上がった商品にまず感じたのは『特別感』でした。抽象的な言葉ですけど(笑)。

チークの色の美しさとしっとり感。贅沢な厚みのある材使い、どっしりした重厚感。存在自体が『チークであること』の自信に満ち溢れているようです。

美しいチークカラー

永田:更に座ってみて、座面カーブの心地よさと、アームのなめらかな肌ざわりも実感。見た目の存在感とも相まって、そこに座っていることが特別な時間のように思えました。すっかり惚れ込んでしまいましたね。

贅沢な、厚みのある材使い

良いものを、永く使う ~イスタナテラスのSDGsストーリー~

チークの林

森:チーク材の魅力は何ですか?

永田:チークの魅力のひとつに『長もちすること』があります。これは、チークの木肌が密で、しかも油分を多く含むことに起因しています。もともと虫や菌をブロックする力があるということですよね。なので、無垢の状態でも虫食いや腐食に強く、薬剤や塗料は基本必要ありません

この性質を利用して、ヨーロッパ諸国では、チーク材は古くから造船等に利用されてきました。屋外ファニチャーでは、英国王室の庭園で何十年も前のチークベンチが衰えることなく主役の座に君臨しているそうです。

一方で、SDGsの観点から、『木製のファニチャーを選ぶこと』に疑問を感じる方もおられるのではないでしょうか?

森:確かに、木製=森林伐採というネガティブなイメージもありますよね。

永田:そうですよね。
実はチーク、先程も書きましたが、古くから世界最高の人気と地位を保ち続けていた木材で、その枯渇も200年以上前から心配されてきました。

そんな中、チークの産地であるインドネシアでは、早くから計画的な植林が行われており、もちろんイスタナテラスの商品にも、計画的な植林により生産された100%合法のチーク材が使用されています

ただ、いくら植林をしても、それ以上の速度で伐採を行ったのでは、環境破壊は加速していってしまいます。チークを植えてから、成長して木材になるまでに30年。つまり、環境破壊を止めるためには、ファニチャーを30年以上使い続けることが必要です。

イスタナテラスの商品は、この30年というサイクルを念頭に置いて設計されています。チークという素材の実力や特性を活かした作りなので、お手入れをしながら大切に使うことで、十分に長持ちさせることができるんですよ。

森:長持ちさせることをコンセプトに作られているんですね!とても環境に配慮されているファニチャーですね。

永田:そうなんです。イスタナテラス、むしろSDGsに貢献できるファニチャーなんです。

チークのサイクル

永田:テラス社ではこの他にも、環境への配慮という意味で、1% FOR THE PLANETを始め色々な取り組みを行っておられます。イスタナテラスのホームページで取り組みの詳細をご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!

イスタナテラスホームページ

確固たるポリシーのもとに、正しい材料を使い、誠実に仕上げる。こういった背景を知らずに、イスタナテラスの商品を単に『高いファニチャー』だと思ってしまったことを反省しました。

商品の価値を正しく理解するには、やはり『ストーリーをよく知る』ことが必要なんですね。このストーリー、お客様にも伝えていきたいです。

森:一緒に成長していくファニチャー、とても愛着が湧きそうですね。私も今お話を聞いて、イスタナテラスをお迎えしたくなりました!永田さんは実際にご自宅で使用されているのですか?

永田:はい、すっかりチークファニチャーに魅せられてしまいまして。いつか我が家にも、という思いを温めていたのですが、昨年の11月、ついに我が家にイスタナテラスがやってきたんです!

我が家にチークがやってきた!

永田:購入したのは『ダイニングテーブル160』と『バックレスベンチ145』です。

新入りのファニチャーをめざとく見つけた次女(小4)が早速座ってみて、『ひんやりする!』と。確かに、杉材のデッキとくらべると少しひんやりしています

森:ひんやりするんですね。意外です。

永田:木肌が詰まっていて、表面がなめらかだからでしょうか。面白い発見でしたね。

素敵なファニチャーがあると、何かと外に出たくなるものですね。春の良い季節には、ランチやお茶をしたり、気分をかえてお庭で宿題をしたり。そして何をするでもなく、ただただぼんやりしてみたり。家族それぞれの形でお庭時間を楽しむことができました。

休日はお庭でランチ
気分をかえて、お庭で宿題!

永田:次女のお気に入りはバックレスベンチ。近所のおともだち2~3人とぞろぞろ庭にやってきて、よいしょとバックレスベンチを持ち去っていきます(ちょっと重そう)。

場所を移してカードゲームをしたり、アイスを食べたりしている模様。憧れのチークファニチャーが、我が家の一員としてなじんでくれたようで、うれしい限りです。

ただ、真夏になるとお庭に出る機会も少なくなり、気が付くとチークの色に変化が。

これが噂に聞く『シルバーグレー』というやつ?確かにヴィンテージっぽく見えなくはない・・・。でも、もとのチークの美しさを思い出すとちょっと残念な気もします。それでは、と少し涼しくなるのを待って、チークのお手入れをすることにしました!

シルバーグレーに変わったイスタナテラス ダイニングテーブル160

初めてのお手入れ よみがえるか?チークカラー

永田:秋晴れのある日。今日はチークのお手入れをします!

チークのお手入れは、基本『ブラシでゴシゴシ水洗い』と『仕上げは紙ヤスリ』。

シルバーグレーの正体は、『表面の油が抜けて白っぽくなり』『ホコリ等により汚れた』なので、汚れを落とし、チークの表面を薄く削ることで、内側にある油分を含んだ面が出現するはずです。

とは言え実際にやったことがないので、そんなにうまくいくのか半信半疑で作業にとりかかりました。

チークのお手入れに興味を持ったタカショースタッフも2名、手伝いに来てくれました。

昨晩、チークファニチャーのお手入れはSDGsなんだよ~という話を聞いた長女(中2)も参戦です。まずは、たっぷりと水をかけてブラシでゴシゴシ。

まずはたっぷり水をかけます
みんなでブラシでゴシゴシ

永田:みるみるうちに黒い汚れが水に浮き出てきます。思った以上に汚れてたんですね~。時々水をかけながら汚れを落としていきます。ナイロンブラシの毛足を短めにカットすると、力が伝わりやすく、面白いように汚れが落ちるんですよ。

擦った部分の木肌がよみがえる・・・!

永田:グレーが木肌の色になったところで、水洗いは完了。ここまで約30分。皆さんお疲れなので、乾くのを待ちつつちょっと休憩です。

乾いたファニチャーは、黒い汚れは落ちていますが全体的に白っぽく、チークらしさはあまり。

汚れを落として乾かしたテーブル

永田:チークカラーを目指して、紙ヤスリで仕上げ作業です!初めは手でシャカシャカ擦っていたのですがなかなか進まないということで、電動『仕上げサンダー』の登場。一気に仕上げていきます。

秘密兵器 電動「仕上げサンダー」

永田:白い色が削り取れたところで、水をかけて木粉を洗い流します。ここまでで約1時間。あとは乾くのを待ちます。さて、お手入れの済んだチークファニチャーは…

すっかりキレイになりました!

永田:チークらしいカラーがよみがえりました!さすがに新品同様、とまではいきませんが、あの独特のカラー、しっとりとした肌触り、初めて出会ったときに感じた特別感を思い出します。1時間のお手入れ、時間と労力をかけた成果に大満足です。

チークらしいカラーの復活に大満足

森:すごい!こんなにきれいになるんですね!

永田:私もおどろきました!手伝ってくれたみんなの感想は・・・

L氏:みんなでワイワイしながらのお手入れ、楽しかったです!チークは触り心地がよくて、あたたかみ、安心感がありますね。一方で、ちゃんと手のかかる商品だな、と(笑)私は新品も、時間がたったシルバーグレーも、お手入れ後も、どの色も好きです。

T氏:手間はかかりましたが、初めてだったこともあり、色味の変化などを実感できて、楽しい作業でした。ただ、やはり使用前のチークカラーを知っているので、元通り!とはいかなかったのが残念・・・。せっかく手間をかけてお手入れするので、できるだけ綺麗になってほしいなー。塗料を使うのもアリかもしれないですね。

S氏:環境破壊を完全にはなくせないとしても、自分たちのものには愛着もわきますし、それらを大事に使うことで木々の循環も守っていけると思うとなんか嬉しいです。時間はかかったものの、割と綺麗になりました。完全に元通り、とはいかなかったですけれど、今の色も自然な色で良いと思います。使ううちに色が変わったりすることも自然由来のものを使うという醍醐味かな、と。貴重な自然のものなので大事にしたいですね。

チークファニチャーは、家族の歴史とともに

永田:たっぷり時間をかけて行ったチークのお手入れ。疲れる作業ではありましたが、だんだんと美しさを取り戻していくチーク、手をかけることの楽しみを味わえる、豊かな時間でもありました。

我が家のこれからの30年、こうしてチークファニチャーと一緒に時間を過ごしていくんだと考えると、何だかワクワクします。

森:きっと今まで以上に色々な思い出ができていくんでしょうね!

永田:そう、子どもは成長し、私も年を重ねて。ファニチャーとの関わり方も変わっていくのかもしれません。

でもお手入れのたびに、一緒に過ごした時間のこと、きっと懐かしく思い出してあたたかい気持ちになるんだろうな。チークファニチャーがある我が家の未来を、そんな風に想像しています。そしてこの小さな家族の未来が、今育っているチークの幼木の未来、地球の未来につながるものでありますように、と願っています。

チークの幼木

イスタナテラスのこれから~担当者として~

森:たくさんお話をお伺いしてきましたが、最後にこれからの展望を教えてください!

永田:そうですね。私はイスタナテラスのいちファンとして、これからもチークファニチャーと時を過ごしていきたいと思っています。その一方で、担当者として、一人でも多くの方とこの思いを、時間を共有していきたいと考えています。

そのためには、イスタナテラスの魅力を、ストーリーを皆さまにお伝えし、興味を持って手にとっていただかなくてはなりません。実際に触れて使ってみれば、きっとファンになっていただけるはず!さて、どんな手を打っていこうか。頭の中には色々なアイデアが浮かんでいます。これからのイスタナテラスの展開も、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

森:永田さん、イスタナテラスの魅力やストーリーをたっぷりとお伝えいただきありがとうございました!

これまではメンテナンスができるだけ少ないファニチャーが良いと思っていましたが、イスタナテラスを大切に使っていく過程が愛着に繋がったり、家族の時間を育むと思うと、とてもワクワクしますね。しかもそれがサスティナブルに繋がる。これからの時代にフィットする屋外家具ということがわかりました。

みなさんのライフスタイルにも、家族の一員としてお出迎えを検討されてみてはいかがでしょうか。

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