新しいトレンド!環境にやさしいガーデンファニチャーSaVeri 「SAMシリーズ」
近年注目されはじめているサステナブルデザイン。屋外家具にも地球環境に配慮したサステナブルデザインが取り入れられているのをご存知でしょうか?
タカショーはサステナブルにこだわって作られたファニチャー製品を取り扱っております。
※サステナブルデザインの意味については、こちらの記事でご紹介しています!
今回はサステナブルな取り組みでつくられた製品の一つであるSaVeri SAMシリーズをご紹介します!
案内:井口 千晶
タカショー プロユース企画部 プロダクトデザインセンター所属
屋外ファニチャー商品の企画開発、仕入、販促担当。
3児の母。お庭での過ごし方は専ら子ども達と虫探索だが、実はオシャレな庭を作って優雅にアフタヌーンティーを楽しむのが夢。
聞き手:林 奈央
タカショー プロユース企画部 販売促進課所属
カタログ・チラシや展示会用POPなどの販促物の制作を担当。
キャンプ飯を作る動画を観ることにハマっています!
今年はキャンプに挑戦してみたい。
林:サステナブルデザインについて、具体的にタカショーではどんな製品があるのか知りたいです!
井口:興味を持って下さってありがとうございます!
では、サステナブルなこだわりが詰まったファニチャー「SaVeri(サベリ)」というブランドのSAM(サム)シリーズをピックアップしてご紹介しますね!
目次
SaVeri SAMシリーズとは
井口:まずSAMシリーズは、セメントとチークを組み合わせたデザインの屋外家具です。対照的な素材が織りなすコントラストが特長的なデザインになっています。スツールとしてはもちろん、サイドテーブルとしても使用いただけるSaVeriの人気アイテムです。
一体どこがサステナブル?こだわり抜かれた原料調達
井口:ここで問題です!この商品のどこがサステナブルデザインで作られているでしょうか?!
林:えーっと、木の部分に再生材を使っているとかではないでしょうか!?
井口:ふふふ、半分正解です!
林:半分?!
井口:正解はセメントで作られた部分もサステナブルデザインで作られているんです。… なんて偉そうに問題を出しましたが、私も担当してから調べて知ったことばかりです!では、セメント部分から解説していきますね。
土に還るセメント
井口:セメントにはポルトランドセメント、混合セメント、特殊セメントとさまざまな種類があります。ポルトランドセメントにも種類があるのですが、中でもSaVeri製品が使用しているポルトランドセメントは天然の鉱物でできているので自然素材といえます。
林:セメントに自然素材があるんですね!なんとなくですが、セメント自体が環境に良くないイメージがありました…。
井口:確かにセメントを使ったものでいうと、コンクリートはセメント+砂+砂利(+骨材)できていますし、モルタルはセメント+砂(+骨材)といった風に色んな素材に混ぜて使われるので、混合物=なんだか環境に良くないイメージになると思います。
ちなみに林さんは建物の壁や擁壁をセメントで作る際に、鉄の芯を入れて補強するのは知ってますか?たまーに、崩れかけた廃墟などを見ると、錆びた鉄芯が出てきちゃっていたりしてません?
林:あ!見たことあります!錆びて茶色く変色してますよね。
井口:それと同じように、セメントでなにかを作る場合、見た目を保つためや作業を早めるためにスチール補強材やグラスファイバー、ポリエステル類(FRC、ファイバーセメント、ポリセメント、ポリストーン)を加えることがあります。
しかし、SaVeriはリサイクルできない素材を一切使用しておりません。
補強材も自然に還る素材を使用してます。
ラミーって素材を聞いたことありますか?苧麻(ちょま)とも言います。
林:聞いたことないですね…。
井口:麻の一種で、アジアでは漁網などに使用されております。通気性と発散性に優れ、高温・高圧の洗濯にも耐えるので、業務用のユニフォームやホテルの寝具、JRの新幹線の座席カバーにも使われているそうですよ。
セメント自体も製造過程でCO2の排出が少ないタイプを使用しているので、外側も内側も地球に優しい素材でできています。
極端な話ですが、壊れたら土に埋めても有害なものが発生することはなく自然に還るんです。
林:すごい!でも、セメントの色ってグレーじゃないですか?SAMシリーズのセメントのホワイトは塗装しているんですか?
井口:セメント=グレーって思いますよね。私もそうでした。
実は、原料であるセメントの色はホワイトとグレーの2色があるんです。
白いセメント原料はグレーよりも高価なので、建設現場で使用されることはほとんどないんです。あまり見かけないわけですね。
どちらもセメント原料の色をそのまま生かして生産しているので、環境に優しく製造できるんです。
SaVeriのデザイナーであるHeike Vitterさんに直接伺った際、素材やモノづくりへのこだわりについて語られており、製品に対する想いが溢れているなと感心しました。
林:セメントで作られた部分だけでもこんなにこだわりがあるとは…
井口:まだまだ半分ですよ!では続いて、木の部分についてお話していきましょう!
解体した家から取り出された再生古材チーク
井口:この木はなんの木が使われているかわかりますか?
林:これは見たことあります!チークです!
井口:正解です!以前、イスタナテラスの記事でも紹介されていたチークです。
イスタナテラスのチーク材は、計画的な植林により生産された100%合法のチーク材が使用されていましたが、このSAMシリーズのチークは植林で生産されたチークではないんです。
林:え、じゃあどこから採ってきたんですか…?
井口:このチークは古い家を解体して新たに生まれ変わった再生古材チークなんです!
林:お家だったんですか?!でも、家を解体するのって大変そう…。新しい製品に再生させるのも不揃いなものばかりで時間と手間がとてもかかりますね。なんで、わざわざそんな素材を使用するんですか?
井口:そう思いますよね~。私もSaVeriのホームページにアップされている動画や生産過程を見ていて率直に「うわ、めんどくさ」と思いました。
子どもが組み立てて作ったブロックのおもちゃすら解体して片づけるのが面倒な私には驚愕の行動です…。大雑把な人間なので(笑)
でも、SaVeriでは『地球の限りある資源』『クラフトマンシップ(職人技)の魅力』、これらに強いこだわりがあるんです。
限りある資源なので、古い家を解体するのは数週間かかることもありますが、あえて古材の再生に手間をかけて行うそうです。なんと長い時間をかけて自然乾燥された古材は、強制乾燥が多い新材より丈夫とも言われてるんですよ。
釘や塗料を取り除き、再度木材として使用できるように職人が心をこめて、手作業して新たな命を吹き込むんです。
林:手作業で…。ものすごいこだわりが詰まっているんですね!
井口:SaVeriの製品は一つ一つ職人さんが仕上げて生産されているので、私は工芸品に近いなと思いました。職人魂が込められています。
再生チークは再生ゆえに不揃いだったり、セメントで作られた部分は自然素材にこだわって作られているので、経年変化でヘアクラック(髪の毛のような細ーいヒビのこと)が起こることがあるのですが、木材の年輪や節のようなもので、一緒に歳を重ねて経年変化を楽しんでほしいとHeikeさんはおっしゃっていました。
林:Heikeさんのサステナブルへの思いがSaVeriの会社理念なんですね。
井口:そうなんです。日本でサステナブルというワードはここ数年で見聞きすることが増えましたが、SaVeriは会社全体で「当然のこと」として取り組んでいます。自然からの恵みを最大限に生かし、製品作りを行なう姿勢は本当に素敵ですよね。
古材であってもチークはとても丈夫です。手をかけさえすれば、再利用できる素材であり、活用することで必要以上に森林伐採をせずにすみ、環境に優しく持続可能(サステナブル)な製品づくりができるんです。
SaVeriの会社活動そのものがサステナブルすぎる
林:そうなんですね。他にもSaVeriでは、会社で取り組んでいるサステナブルな活動ってあるんですか?
井口:このほかにも、工場内の電気はLED照明を使用していたり、倉庫内もなるべく自然換気をしたり、雨季には雨水を貯めて生産時に使用したり、工場内の掃除に利用しているそうです。
林:何から何までサステナブルにこだわっているんですね。
井口:そうなんです。
以前のサステナブル記事に登場した島田さんもおっしゃってましたが、「地球や自然に負担をかけない作り方で生まれた商品を選んで使用する行動自体がサステナブルデザイン」ですので、私たちがSAMシリーズを使うこともサステナブルになります!
林:なるほど!
井口:SAMシリーズ以外にもサステナブルな取り組みで作られているファニチャーがあるので、また解説しますね♪
林:はい!楽しみにしています!
SAMシリーズの使用事例紹介
井口:最後にSAMシリーズの使用事例をご紹介しますね!このファニチャーはさまざまなテイストにマッチするんですよ!
井口:お庭でゆっくり自分時間を過ごしたいときは、写真のようにミニサイドテーブルとして活用できます。幅40cm×奥行40cm×高さ46cmのコンパクトなサイズで持ち運びや収納もしやすいサイズ感となっています。
林:これって直置きするとファニチャーが傷つきますか?特に白セメントだと汚れが目立ちそうだなと思いました。
井口:底面には写真のような付属品がついているので直接セメントやチークの部分が床面には触れないんですよ!
林:これなら安心して屋外に置けますね!
井口:SAMを複数並べて大きなテーブルにすることもできます!
井口:白いセメントはリゾートな雰囲気にもぴったりです。チークの木目との組み合わせがより南国感を演出します。
林:本当に色んなテイストにフィットしていますね!私は一つ目の写真のようなナチュラルな雰囲気で使ってみたくなりました。
SAMシリーズを選ぶことで、サステナブルに取り組んでいるSaVeri自体を応援するのはもちろん、環境にもやさしい選択をしているということになるのですね。ここまで知ると屋外家具ひとつでも愛着が湧くと思います。
詳しくご紹介頂きありがとうございました!
井口:はい!他にもSaVeriには素敵なプロダクトがありますので、またいつか紹介しますね!最後にSAMシリーズの製品詳細を載せておきますね!
商品名 | 左:サム キューブ テーブル/スツール (トップチーク) 右:サム キューブ テーブル/スツール (トップホワイト) |
サイズ | W400×D400×H460mm |
重量 | トップチーク:22.5㎏ トップホワイト:20kg |
素材 | チーク古材(無塗装)、マルモリーノ(セメント / ワックス塗装) |
保証 | 1年 |
詳細は製品ページをご覧ください!
SAMシリーズは「青山ガーデン」のホームページからご購入可能です!
サム キューブ テーブル/スツール トップチーク /B
サム キューブ テーブル/スツール トップホワイト /B
SAMシリーズの実物を見たい方はタカショショールームでご覧いただくことができます!お近くにお住まいの方はぜひ実物を見にショールームにお越しくださいね!※全てのショールームに展示はしておりません。展示の有無につきましては各ショールームにお問い合わせ下さい。
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