ガーデンファニチャーの素材を徹底比較!おすすめ素材と後悔しない選び方

ガーデンファニチャーの素材を徹底比較!おすすめ素材と後悔しない選び方

庭やバルコニーに設置するガーデンファニチャーを選ぶとき、「どんな素材がいいのか分からない」と迷ったことはありませんか?

 天然木、プラスチック、スチールなど、素材によって見た目や質感、耐久性、お手入れのしやすさが大きく異なります。

この記事では、主な素材ごとの特徴を徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説!さらに、使用シーンや設置場所に合わせた選び方のポイントも紹介します。

失敗しないガーデンファニチャー選びのために、ぜひ最後までご覧ください。

ガーデンファニチャーに使われる代表的な素材は?

ガーデンファニチャーでよく使われる素材に、FRP(強化プラスチック)・人工ラタン・天然木(チーク)・スチール・ロープなどがあります。それぞれに特徴があり、見た目や座り心地はもちろん、耐久性やお手入れのしやすさにも違いがあります。

どの素材を選ぶかによって、快適さやメンテナンスの手間も大きく変わってくるため、用途や設置場所に合った選び方が大切です。

ここでは、代表的な5つの素材について、それぞれの特性とおすすめの使用シーンを詳しくご紹介します。

FRP(強化プラスチック)

FRP(Fiber Reinforced Plastic)は、ガラス繊維などの補強材をプラスチックに混ぜて強度を高めた素材で、近年ではガーデンファニチャーにも多く使われています。軽量でありながら頑丈で、デザインの自由度が高いのも魅力のひとつです。

耐久性・耐候性に優れ、雨や紫外線、湿気にも強いため、屋外でも長く安心して使えるのがFRPの大きな特長。サビや腐食の心配がほとんどなく、過酷な環境下でも劣化しにくいのが利点です。

また、金属や天然木に比べて軽量なため、移動やレイアウトの変更が簡単。掃除や模様替えの際も扱いやすく、日常的なメンテナンスの負担も少なくなります。

さらに、成形性に優れており、曲線的でスタイリッシュなデザインも可能。カラーバリエーションも豊富で、モダンからナチュラルまで幅広いテイストに対応できます。

人工ラタン

人工ラタンは、天然のラタン(籐)を模して作られた合成樹脂製の素材で、近年のガーデンファニチャーで非常に人気の高い素材のひとつです。見た目は自然素材に近い風合いを持ちながら、耐久性やメンテナンス性に優れているのが特長です。

雨や紫外線に強く、サビや腐食の心配がないため、屋外でも安心して長期間使用できます。こうした特性から、温浴施設や露天風呂、プールサイドなどでも使われることが多く、実用性の高さがうかがえます。変形や色あせもしにくいので、四季のある日本の気候にもよく適しています。

また、天然のラタンよりも軽量で丈夫なため、持ち運びやレイアウト変更がしやすいのも魅力です。クッション付きのチェアやソファなど、大型のガーデンセットでも移動が比較的ラクに行えます。

さらに、人工ラタンならではの、編み込みによるナチュラルで高級感のある見た目は、屋外空間にリゾートのような雰囲気を演出するのにぴったり。細部まで美しく仕上げられたデザインは、空間の質を高めます。また、通気性にも優れており、クッションを組み合わせれば快適な座り心地を実現できます。

一方で、見た目は天然素材に近いものの、質感はやや人工的に感じられることもあります。また、安価な製品の場合は編み目のほつれや樹脂の劣化が起こりやすいため、長く使いたい方は素材の品質やメーカー選びに注意が必要です。

天然木(チーク)

チークは高級木材として知られ、ガーデンファニチャーでも人気のある素材です。天然木ならではの温もりや自然な風合いが魅力で、屋外空間に落ち着きと上質な雰囲気をもたらします。

耐久性に不安を感じる方もいるかもしれませんが、チークには天然の油分が含まれており、水や湿気、害虫に強いという特長があります。そのため、屋外に長期間置いても劣化しにくく、比較的メンテナンスの手間も少なくて済みます。

また、経年変化を楽しめるのも天然木の魅力のひとつです。使い込むうちに色味が徐々にシルバーグレーへと変化していきます。これは「グレイウッド」と呼ばれ、チーク特有の味わい深い表情として多くの人に親しまれています。

ただし、チークは高品質な素材であるため、他の素材に比べて価格はやや高めです。また、木本来の色味や風合いを保ちたい場合は、年に1〜2回程度のオイルメンテナンスが必要になります。

スチール

スチールは、空間にモダンな印象を与えるガーデンファニチャーの素材として人気があります。金属ならではの重厚感やシャープなラインは、シンプルで都会的な外構デザインと相性が良く、空間全体を引き締めるアクセントとしても効果的です。

最大の特長はその強度と耐久性。荷重に強く、素材(スチール)自体に強度があるため、長く使える安心感があります。また、スリムなデザインでも安定感があり、屋外でもしっかりと自立してくれます。

スチールはそのままではサビや腐食のリスクがあるため、屋外用のガーデンファニチャーには主に「粉体塗装(パウダーコーティング)」などの防錆加工が施されています。この加工により、雨や湿気から守られ、長く美しい状態を保てるようになっています。

重量はややあるため、風が強い場所や公共スペースなどで安定性を重視したい場合に適しています。一方で、移動や模様替えを頻繁にしたい方にとっては少し扱いづらさを感じることもあるかもしれません。

また、金属素材は夏場に表面が熱くなりやすく、冬場は冷たくなるため、座面や背もたれにはクッションの使用がおすすめです。デザイン性に加えて快適性を高める工夫が必要です。

ロープ

ロープは、近年ガーデンファニチャーのデザイン素材として注目されている素材のひとつです。 太めのロープをフレームに編み込むことで、ナチュラルで温かみのある独特の風合いを生み出します。

主にポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られたロープは、耐久性と耐候性に優れており、雨風や紫外線による劣化に強いのが特徴です。天然素材のような見た目ながら、メンテナンスが簡単で屋外使用に適しています。

また、ロープならではの柔軟性があるため、体を優しく包み込むような座り心地が得られ、快適さを感じやすい点も人気の理由です。デザイン性も高く、カジュアルからモダンまで幅広いスタイルにマッチします。

ただし、編み込み部分はほこりや汚れがたまりやすいので、定期的にブラッシングや軽い水拭きでのお手入れが必要です。また、安価な製品は紫外線で色あせしやすい場合もあるため、品質の良い素材を選ぶことが長持ちのポイントとなります。

素材選びのポイントは「設置場所」と「使用シーン」

ガーデンファニチャーを選ぶ際に大切なのは、見た目の好みだけでなく、実際に使用する場所や頻度、目的に合った素材を選ぶことです。以下のポイントを参考にしてみてください。

設置場所で選ぶ「直射日光が当たる場所/風雨にさらされやすい場所」

耐候性・耐水性に優れたFRP・人工ラタン・ロープがおすすめ

【使用商品】
庭座 サークルチェアー庭座 サイドテーブル

設置場所で選ぶ「軒下や屋根付きのテラスなど、ある程度保護された場所」

天然木やスチールなど、質感重視の素材でも安心して使えます


【使用商品】
イスタナ ダイニングテーブルイスタナ アームチェアー

使用シーンで選ぶ「日常的に使用する・頻繁にレイアウト変更する」

軽量で扱いやすいFRP・人工ラタンが便利

【使用商品】
リオダイニングテーブルトリル アームチェアー

使用シーンで選ぶ「長く使いたい・高級感や落ち着いた雰囲気を演出したい」

自然な風合いが魅力のチーク材やロープ素材がおすすめ

【使用商品】
ユトピー ダブルソファ、ユトピー シングルソファーユトピー コーヒーテーブル

デザインで選ぶ「リゾート風・ナチュラル系の外構に合わせたい」

人工ラタン・天然木・ロープが相性◎

【使用商品】
ブルコス ローテーブルブルコス シングルソファ

デザインで選ぶ「モダン・シンプル・無機質なテイストにしたい」

スチール・FRPなどの直線的なデザインが合います

【使用商品】
ネット ラウンジチェア

近年注目が高まっている素材

近年では、デザイン性や機能性、環境への配慮を兼ね備えた新しい素材が、ガーデンファニチャーに採用されるケースが増えています。

アルミニウム

アルミニウムは鉄のおおよそ3分の1という軽さでありながら、高い強度を持つ金属素材です。軽量で移動がしやすく、錆びにくいため屋外での使用に適しており、さらにリサイクル効率にも優れていることから、環境負荷の低減にも貢献します。

セラミック

セラミック天板も人気の素材のひとつです。非常に硬く、傷がつきにくいため、長く美しさを保てるのが特長。見た目も大理石のように高級感があり、上質な空間を演出します。

セメント

従来のグラスファイバーの代わりに天然繊維を使用するなど、環境に配慮したサスティナブルな素材として開発されており、製造時のCO₂排出も抑えられています。仕上げには熟練の職人による手作業が施されており、光の当たり方や見る角度によって色の濃淡が変化する、独特の風合いが魅力です。 

いかがでしたでしょうか。

ガーデンファニチャーは、屋外空間をより豊かに快適にしてくれる重要なアイテムです。素材によって見た目はもちろん、耐久性やメンテナンス性も大きく異なるため、自分の暮らし方やお庭の環境に合った素材を選ぶことが、長く快適に使うためのコツです。見た目のおしゃれさだけでなく、実用性やメンテナンスのしやすさも加味して、自分にぴったりの一品を見つけてみてください。

この記事を書いた人

中川昂己

中川昂己

温泉・サウナ・阪神好きな、販売促進課のWeb担当です。 趣味で得た気づきや、仕事で培った経験を活かして、読者の「ちょっとした悩み」を解決するお手伝いができればうれしいです。