冬もお庭で過ごしたい!ストーブをお庭で使うコツ&アイデアをトヨトミに聞いてみた
冬が近づき、気温が下がると外に出るのが億劫になってしまいますよね。寒い季節にお庭で過ごすのは、なかなか気が進まないという方も多いのではないでしょうか。しかし、冬のお庭には、実は素晴らしい楽しみ方があるのです。それは「ストーブ」を使ったアイデア!
今回は、ストーブメーカーの「トヨトミ」にお話を伺い、「お庭でストーブを使うコツ」について詳しくインタビューしました!お庭でストーブを使う際の注意点やストーブの選び方、さらにはおすすめのストーブレシピまで、幅広くお話をお聞きしました。
冬のお庭を、もっと暖かく、もっと楽しく過ごすためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお楽しみください!
森:タカショー商品を採用して下さったお客様で、「お庭でトヨトミさんのストーブを使っているよ!」という方がたくさんおり、寒い時期ならではのお庭の過ごし方を知りました。こちらが実際のお客様の使用事例です!
【使用ストーブ】
KS-GE67(オリーブグリーン)
【使用ストーブ】
RL-F2500(ダークグレー)※販売終了モデル
類似モデル:RL-2524(グレージュ)
大浦:屋外空間だとキャンプでの使用事例はよく見るのですが、お庭でもこんなに素敵に使用いただけているのですね!屋外でストーブを使用する場合は、室内とはまた違った、‟守っていただきたい注意点”がありますので、ご説明させて頂ければと思います!
お庭でストーブを使用する際の注意点
森:お庭でストーブを使用する際に気を付けることはなんですか?
大浦:まず、ストーブを屋外で使うと、風の影響で異常燃焼や炎が立ち上がってしまう恐れがあり、大変危険ですので、風の影響を受けない環境での使用が絶対条件になります。
そのため、屋外で使用する際は、風の影響を受けにくい3方向が閉じられているテラスなどでお使い頂くことを推奨しております。
森:3方向が閉じられていないといけないんですね・・・!Instagramでストーブを屋外空間で使用されている方の写真を見ていると、たまに野ざらしで使用されている方をみるので、ぜひ注意して頂きたいですね。
コの字型やロの字型の住まいのお庭だと風の影響を受けにくく、ストーブが活躍してくれそうです。あとは風が通らないフェンスでしっかり囲われたお庭や、部屋のように作られたテラス空間でもストーブの使用は問題ないでしょうか?
大浦:お写真のようなイメージでしたら問題なくご使用いただけます!
他の注意点としましては、ストーブが傾くと安全装置が作動して消化する仕組みになっておりますので、水平なところに設置頂くことや、可燃物からは100cm以上離していただくことが大切です。
森:ストーブをお庭に置くなら、テラスの床はウッドデッキや芝生は燃え移る可能性があるので使用できませんが、タイル素材であれば使用できますね。
篠原:そうですね。あとはストーブの燃焼構造上、ストーブの下側から空気を取り込むことで、火が燃える構造になっています。トヨトミのストーブは、ストーブの下に敷く「置台」をセットで販売しているのですが、この置台を敷かずに直接地面に置いた場合、埃やゴミが詰まってしまい異常燃焼をおこしてしまう恐れがあります。
屋外に運び出す際も、必ずこの置台をセットで使用してくださいね。
大浦:ストーブはキャンプなどのアウトドアで需要があるので、トヨトミのホームページ内に「安心してキャンプを楽しむために」という啓蒙の注意動画やチラシを掲載しています。お庭も屋外空間のため、使用の注意点で共通する点がたくさんありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
お庭で使う際におすすめのストーブ
森:トヨトミさんはさまざまな種類のストーブを展開されていますが、お庭で使用する際におすすめのストーブはありますか?
大浦:お庭にコンセントがないご家庭も多いと思いますので、コンセント不要で灯油を入れるタイプの対流形石油ストーブが便利かと思います。アナログなストーブなので、自分でお世話をしながら使いたい方におすすめです。
篠原:家族で団らんを楽しむイメージであれば、円卓を囲むような雰囲気にぴったりな丸型の対流形石油ストーブがおすすめです。みんなでストーブに手をかざして温まるような、そんな使用シーンにぴったりです。
森:素敵ですね。冬はクリスマスやお正月など家族で過ごすイベントも多いので、ストーブを囲んで温まりながらお話すれば、自然と会話も弾み、楽しいひとときになりそうです!
篠原:あとはこういった四角いタイプの反射形石油ストーブは、前方向に暖かさを届けるので、椅子に座って一人で読書やコーヒーを飲むときなどにおすすめです。プラスでブランケットをかけるとより暖かく過ごせます。
篠原:対流形石油ストーブの中でも七色に光る「レインボーストーブ」は、ドラマチックな光の演出になるので、夜のお庭で使うのにおすすめです。
森:屋外照明がなくてもお庭に光が広がっておしゃれですね。理想のお庭の過ごし方からストーブを選べるのがとてもわかりやすいです!
篠原:屋外にコンセントがある場合は、早く体を温めることができる電気ヒーターや石油ファンヒーターもおすすめです。
森:良いですね。トヨトミさんのストーブはどういったインテリアスタイルが好きな人におすすめですか?最近はお庭空間もスタイル別にコーディネートをされている人が増えているので、おすすめのモデルがあれば教えて頂きたいです。
大浦:作業などでガレージを使われる方も多いので、アウトドアテイストやインダストリーな雰囲気が好きな方が多いです。アウトドアな雰囲気には「KS-GE67」が人気ですね。
森:おぉ~、かっこいい雰囲気ですね。タカショーの提案しているお庭スタイルでいうと、「アーバンスタイル」のお庭の雰囲気に合いそうです。
篠原:古民家系の雰囲気がお好きな方は、七色に光るストーブ「RB-2524]「RL-2524」がおすすめです。アナログな雰囲気が和の雰囲気にもマッチします。
森:レインボーストーブ、和風な雰囲気にも合うんですね!「和モダンスタイル」のお庭にも相性が良さそうです。
篠原:「KR-47A」はレトロチックなデザインなので、純和風や畳の空間が好きな方はこちらがおすすめです。
大浦:丁寧な暮らしに憧れの方や北欧テイストが好きな方は、グレージュカラーのストーブがおすすめです。ニュアンスカラーが空間に馴染んでくれます。
森:レトロな雰囲気の「KR-47A」ですが、カラーリングがグレージュになるだけで、ナチュラルな雰囲気にも合うんですね!トレンドの「ジャパンディスタイル」にもマッチしそうですね。
森:ちなみにトヨトミさんで一番人気のストーブはどのモデルになりますか?
篠原:対流形石油式ストーブで人気なのは「KS-67H」です。
篠原:暖房できる建物の広さは木造で17畳、コンクリート造で24畳までの対応と、一番暖かさのレベルが高いものになっています。シンプルなブラック、ホワイト、最近オンライン限定でグレージュカラーを発売し、シンプルなカラーリングの展開と、幅広いスタイルに似合うデザインであることから人気があります。
大浦:昔はこのような火力の大きいストーブは、集会所や学校といった公共施設で使用されることが多かったのですが、最近は住宅が吹き抜けだったり、リビングとキッチンが一体となった空間の広い間取りが増えてきている傾向から火力の大きいタイプが人気です。
森:住宅の間取りのトレンドに合わせて、人気の商品が変化していくのですね!広いテラスで使用する際は、こういった火力の大きいタイプを選ぶのも良いですね。
ストーブをお庭で活用するアイデア
森:ストーブをお庭で活用するアイデアって何がありますか?
篠原:テラスに近いところでいうと、冬にガレージや車庫でDIYや作業するのにストーブを活用するのがおすすめです。冬場の作業は手が悴むことが多いと思いますが、ストーブで身体を温めながら快適に作業をすることができます。
森:車庫やガレージにストーブがあると作業が捗りそうですね!タカショーの車庫まわり商品で、趣味やDIYを楽しまれるスペースを作る方もいらっしゃるので、そういった方にはストーブ活用も一緒に提案していきたいです。
森:対流形石油ストーブのメリットとして、天板で料理ができることも魅力の一つかと思います。お庭でできるストーブ料理のおすすめはありますか??
大浦:やはり焼き芋がおすすめですかね。家の中で焼き芋をしようとすると匂いがこもるので、お庭で焼くのがおすすめです。
大浦:あとはやかんをストーブの上に置いておいて、コーヒーや紅茶を入れるのがおすすめですね。お外で飲む温かい飲み物って落ち着きますよね。
篠原:私は家にストーブが3台あるのですが、キャンプで使用したりするので、お庭キャンプとかもできますよ。あとは匂い関連でいうと、ストーブでするめを焼きます!ストーブで焼いた香ばしい香りのスルメと、日本酒の組み合わせが最高です。
森:3台もストーブを持ってるとはさすがです!確かに匂いがでる料理を、お庭で手軽に楽しめるのは良いですね。
大浦:お庭ではないですが、プライベートではストーブでカレーやシチュー、あとはトヨトミは名古屋に本社がありますので、どて煮とかもストーブで作りますよ。
最近は蒸し器料理がブームなのか、Instagramではストーブを使って肉まんなどの蒸し料理を作られる方もよく見かけます。
森:わぁ・・・美味しそう。
大浦:他にも冬はクリスマス、お正月、バレンタインとイベントが多い季節なので、イベント料理を作るのにもおすすめです!トヨトミ公式YouTubeにローストチキンやおしるこレシピなどを載せていますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
森:イベントごとの料理って品数が増えて調理に時間がかかることが多いので、ストーブでもう一品手軽に作れるのはいいですね!ストーブを使った料理で気を付けることはありますか?
篠原:お湯を沸かしたり、水分の多い料理を調理される際は吹きこぼれには注意して下さいね。ストーブにはガラス素材を使用しているモデルもありますので、吹きこぼれで割れてしまう場合がございます。
あとは、ストーブのサイズよりも大きい調理器具を置くと危険ですので、ストーブに収まるサイズの調理器具をご使用下さい。
森:色々と教えていただきありがとうございました!冬のお庭でストーブを使用する注意点やアイデアをたくさんお教え頂き、私も冬のお庭を楽しんでみたくなりました。
篠原・大浦:ありがとうございました!
ストーブを使えるお庭デザインにすることで、冬のお庭時間がもっと楽しく、家族や友人と特別なひとときを過ごせるようになると思います。皆さまの暮らしにもぜひストーブを取り入れて、冬のお庭をぜひ活用してみてください!
取材協力 株式会社トヨトミ