目隠しフェンスの素材で変わる!費用・耐久性の違いと選び方ガイド

目隠しフェンスの素材で変わる!費用・耐久性の違いと選び方ガイド

目隠しフェンスの素材はアルミや樹脂製などいくつもあり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、それぞれの素材によって耐久性・メンテナンス性・デザイン性・価格などに違いがあり、暮らし方や設置場所に合った選び方が求められます。

そこで今回は、目隠しフェンスの代表的な素材について特徴をわかりやすく解説!後悔しないフェンス選びのためのヒントをお届けします。

目隠しフェンスに使われる代表的な素材は?

目隠しフェンスでよく使われる素材には、アルミ製・樹脂製・木製の3つがあります。各素材にはメリット・デメリットがあり、使い心地やメンテナンスの手間も大きく変わってきます。

ここでは、それぞれの素材の特性と、どんなシーンに適しているかを詳しく解説していきます。

アルミ製フェンス

目隠しフェンスの中でも定番かつ人気が高い素材がアルミ製です。
耐久性・メンテナンス性・デザイン性のバランスが非常に優れており、住宅や外構に幅広く採用されています。

アルミ素材は、鉄やスチールに比べてサビにくく、雨や湿気にさらされても劣化しにくいのが特長です。紫外線や気温の変化にも強く、変色や変形が起こりにくいので、屋外でも安心して長く使うことができるんです!

また、お手入れが簡単なのも魅力。定期的に水で軽く洗い流すだけで美しさを保てるため、木製フェンスのように塗り直しや腐食対策の必要がなく、忙しい方やメンテナンスに時間をかけたくない方におすすめです!

デザイン性にも優れており、表面にラッピング加工を施すことで、木目調や多彩なカラーを再現することも可能。これにより、ナチュラルテイストからモダンなデザインまで、住宅の外観や好みに合わせたコーディネートができるのも大きな魅力です。

こちらの施工事例では、「エバーアートフェンス センシア(ブラック)」を採用。

シンプルながらも存在感のあるブラックのアルミフェンスは、金属特有のシャープな質感が際立ち、外観全体にモダンでスタイリッシュな印象を与えます。また、背後の植栽とのコントラストも美しく、無機質な素材感が植物のグリーンを一層引き立てる効果も。ナチュラルさとクールさの絶妙なバランスが魅力のエクステリアです。

こちらの施工事例では、「エバーアートフェンス プラス(ダークパイン)」を採用。

ラッピング加工によって、本物の木材のような表情と色味をリアルに再現しており、アルミ素材でありながらナチュラルで温かみのある外観を演出。耐久性やメンテナンス性に優れるアルミの利点はそのままに、木の風合いを取り入れたい方にぴったりのデザインです。明るめの外壁との相性も良く、柔らかく落ち着いた雰囲気を住まい全体に与えてくれます。

こちらの施工事例では、「エバーアートウッド デザインユニット(ダークパイン×ブラウンエボニー)」を採用。

落ち着いたトーンのツートンカラーと凹凸感のある立体的なデザインが特長で、シンプルな外構に洗練されたアクセントを加えています。木調の優しい風合いを活かしながらも、個性的で存在感のあるファサード演出が可能に。スタイリッシュかつナチュラルな雰囲気を両立させたい方におすすめのフェンスです。

これだけ見ると非の打ち所がないように見えますが、価格面で見るとやはり樹脂製や木製に比べて初期費用は高い傾向にあります。

しかし、優れた耐久性やメンテナンスの手軽さから、長期的に見ると買い替えや修繕の頻度が少なく済むため、トータルコストでは非常に優秀といえます。

ランニングコストを抑えながら、長く安心して使いたい方におすすめの素材です。

樹脂製フェンス

コストとデザイン性のバランスを重視する方におすすめなのが、樹脂製フェンスです。

「天然木のような温かみのある見た目がほしいけれど、ある程度の耐久性もほしい…」
「アルミフェンスも気になるけれど、予算面で少し迷っている」

そんな方にぴったりの選択肢です。
樹脂製フェンスは、天然木のような質感をリアルに再現しながらも、腐食の心配がなく、耐水性にも優れています。そのため、シロアリ被害や腐れといった天然木ならではの悩みがなく、屋外でも安心して使える素材です。

天然木の風合いを再現しているので、当然ナチュラルテイストの住宅や、植栽の多い庭との相性は抜群。やわらかく優しい印象を与えてくれるため、自然との調和を大切にしたい外構デザインにおすすめです。

また、アルミ製フェンスに比べると価格が抑えられている製品が多く、コスト面でも魅力的。デザイン性と機能性、そして予算のバランスを取りたい方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

ただし、耐久性に関してはやや心配が。長期間の使用では、直射日光や風雨の影響により、色あせや反りが生じる可能性もあり、アルミほど耐久性が優れていません。
天然木よりは耐久性に優れているとはいえ、設置環境やメンテナンスの有無によって耐用年数に差が出る点には注意が必要です。

こちらの施工事例では、「モクプラボード(ライトグレー)」を採用。

アルミには出せない、やわらかく優しい印象が特長の樹脂製フェンスです。明るく淡いライトグレーは、周囲の自然と美しく調和し、圧迫感を与えません。また、ナチュラルな風合いを求める方にぴったりで、ダークカラーの外壁とのコントラストが引き立ち、外構全体にやさしい抜け感を演出しています。

こちらの施工事例では、「モクプラボード(ナチュラルパイン)」を採用。

温かみのある木調カラーが、植栽のグリーンと美しく調和し、やさしくナチュラルな外構空間を演出。植栽を配置することで、葉の色彩がより一層際立ち、奥行きのある豊かな景観に。プライバシーを確保しつつ、自然との一体感を大切にしたい方におすすめのフェンスです。

こちらの施工事例では、「モクプラボード リアル(ブラウンエボニー×ダークパイン)」を採用。

リアルシリーズは天然木のような木目が施された、リアルな表情が魅力のシリーズで、濃淡の異なるツートンカラーの組み合わせが目を引く、個性的で洗練された外構デザインです。建物や植栽の落ち着いた色合いとも自然になじみつつ、自分らしさや遊び心をさりげなく表現できます。ありきたりではない、ひと味違ったフェンスデザインを取り入れたい方にぴったりのスタイルです。

天然木のような温かみを持ちながら、耐久性やお手入れのしやすさにも優れた樹脂製フェンス。デザイン性とコストのバランスが良く、ナチュラルな雰囲気の外構を目指す方にとって、非常に魅力的な選択肢です。
色や形のバリエーションも豊富なので、住まいや庭の雰囲気に合わせた、理想のフェンスが見つかるでしょう。

木製フェンス

「庭にもっと自然を取り入れたい」「ぬくもりのある空間にしたい」――そんな方におすすめなのが、木製フェンスです。

天然木ならではの質感や、時を重ねるごとに深まる風合いは、他の素材では決して再現できない唯一無二の魅力。木のぬくもりが感じられる外構は、植物や芝生、花壇との相性も抜群で、庭全体にやさしい調和とリラックス感をもたらしてくれます。

また、木材は時間の経過とともに色合いや質感が変化する「育てる楽しさ」があり、人工素材にはない愛着を感じられるのも大きな魅力です。

ただし、木製フェンスを長く美しく保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。雨や直射日光の影響により、腐食や色あせが進む可能性があるため、塗装や防腐処理などのお手入れが必要になります。ナチュラルな暮らしを楽しみながら、手間をかけて育てていきたい方にぴったりの素材です。

こちらの施工事例では、「タンモクひのき(ウォールナットブラウン)」を採用。

天然木ならではの経年変化を楽しめる目隠しフェンス。目隠しの役割だけでなく、植栽との相性もよく、庭全体の雰囲気を温かく演出してくれます。また、コンクリートブロックと天然木を組み合わせ、高さを抑えた設計なので、完全目隠しよりも価格を抑えつつ、程よいプライベート感を確保できます。
使用している「タンモク」は、薬品を一切使用せずに加工された環境配慮型の木材で、耐久性や断熱性、寸法安定性を向上させる素材です。

こちらの施工事例では、「タンモクウッド(ライトオーク塗装)」を採用。

建物の落ち着いた外観に、ナチュラルな木の風合いが美しく溶け込み、全体の調和を演出しています。木製ならではの温かみと重厚感は、プライベート空間づくりにぴったり。リビング前に設置することで、外からの視線をやわらげつつ、心地よく過ごせる安心の屋外空間が生まれました。

素材選びのポイント

素材耐久性メンテナンス性価格(参考)
アルミ製◎サビに強く、長持ち◎水洗いで十分¥97,700/m ※1
樹脂製◯腐食、防虫に強いが色あせ注意◯基本的には水洗いで十分¥60,900/m ※2
木製△腐食・変色あり
塗装などメンテナンスをすれば◯
△定期的な塗装などが必要¥75,000/m ※3
素材別の比較表

※1エバーアートフェンスプラス 90幅 高さ1.8mの場合(2025年現在)
※2モクプラボード リアル 横板貼フェンス 140幅 隙間10mm 高さ1.8mの場合(2025年現在)
※3タンモクひのきフェンス 横板貼デザイン 隙間10mm 高さ1.8mの場合(2025年現在)
※全長8mを基に算出した1mあたりの参考価格です(消費税・組立費・施工費等は含みません)。詳しくはお近くの施工店へお問い合わせください。

長く使いたい人/手入れを最小限に抑えたい人

アルミ製フェンスがおすすめ!
サビや劣化に強いため長期間にわたって安心して使える素材です。デザインのバリエーションも豊富で、あらゆる住宅スタイルにマッチ。メンテナンスはほぼ水洗いのみでOK。価格はやや高めですが、総合的なコストパフォーマンスは非常に優れています。

耐久性・メンテナンス性を重視しつつ、コストを抑えたい人

樹脂製フェンスがおすすめ!
天然木のような見た目を持ちつつも、腐食や虫害の心配が少ないのが特徴。基本的に水洗いだけでキレイを保てます。価格も比較的手頃でバランスが良い素材ですが、直射日光の当たる場所では色あせや反りに注意が必要です。

手間をかけてでも、自然の風合いを楽しみたい人

木製フェンスがおすすめ!
自然素材ならではの温かみや風合いが魅力。使い込むほどに味が出てきますが、その分、定期的な塗装や防腐処理などの手間が必要です。メンテナンスを楽しめる人にはぴったりの素材です。

いかがでしたでしょうか。

目隠しフェンスを選ぶ際は、素材だけでなく、デザイン性やメンテナンス性、設置場所の条件など、さまざまな点に配慮することが大切です。

気になる方は、まずはお近くの施工店にご相談してみるのがおすすめです。
また、各メーカーのカタログやホームページ、SNSなどを参考にしながら、ご自身でコーディネートを楽しむのも素敵な方法です。

理想の外構づくりの第一歩として、ぜひお気軽に情報収集から始めてみてください!

この記事を書いた人

中川昂己

中川昂己

温泉・サウナ・阪神好きな、販売促進課のWeb担当です。 趣味で得た気づきや、仕事で培った経験を活かして、読者の「ちょっとした悩み」を解決するお手伝いができればうれしいです。