縦格子と横格子フェンスの違いは?デザイン・目隠し効果を徹底比較

縦格子と横格子フェンスの違いは?デザイン・目隠し効果を徹底比較

外構に欠かせない「目隠しフェンス」。

フェンスには多くの種類がありますが、大きく分けると「縦格子フェンス」と「横格子フェンス」の2タイプがあり、それぞれデザインや目隠し効果などに違いがあります。

この記事では、縦格子と横格子フェンスのメリット・デメリットを比較し、選び方のポイントをわかりやすく解説します。

「どっちを選べばいいの?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

縦格子と横格子のフェンスの特徴

縦格子フェンスの特徴

縦格子フェンスは、縦の直線ラインが美しいフェンスです。

スッキリとしたシャープな見た目で、モダンなお家やかっこいいテイストのお家によく似合い、また地面から縦ラインが高く伸びることで、重厚感のある印象を与えます。

メリット
・斜めから見るとすき間が埋まっているように見え、歩行者や車からの目隠しに効果的
・完全な目隠しではないが、風通しが良く圧迫感や閉鎖感が少ない
・雨水や汚れがたまりにくく、お手入れがしやすい
・足をかけられないため侵入者を防ぐことができ、防犯効果も期待できる

デメリット
・正面から見ると目隠し効果は低く、隣家との境界や静止している人の視線を遮るには不向き
・家の中から行き交う人が見える

横格子フェンスの特徴

横格子フェンスは横に伸びるラインが特徴で、庭や敷地が広く見える効果があります。

デザインやカラーが豊富で、住宅に合わせたフェンスや好みのデザインを見つけやすいのも魅力です。

縦格子フェンスに比べて目隠し効果が高いため、プライバシーをしっかり確保したい方におすすめです。

メリット
・横に一直線のラインで、外周を囲った時も美しく、一体感のあるデザイン
・デザインやカラーが豊富で、目隠し効果の高いタイプが多い

デメリット
・格子に足をかけやすく、防犯面では縦格子より劣る
・雨水や汚れがたまりやすく、縦格子に比べて汚れが目立ちやすい

フェンス選びのポイント

縦格子と横格子、それぞれにメリット・デメリットがあるので、『結局どっちを選べばいいの?』と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、住まいの環境や目的によって適したフェンスは変わります。選ぶ際は、以下のポイントを基準に考えてみてください。

設置場所:どこにフェンスを置くのか
視線の遮り方:何から目隠ししたいのか
外観との調和:家や外構のテイストに合うか
庭の見せ方:庭をどう見せたいか

この基準をもとに選べば、自宅にぴったりのフェンスを見つけやすくなります。

どこに設置するのかを決める

まずは、目隠しフェンスをどこに設置するのかを明確にしましょう。
庭まわり?お隣との境界?それとも玄関前?──設置場所によって、選ぶべきフェンスは変わります。

何から視線を防ぎたいのかを考える

視線を防ぐ対象によって、選び方も変わります。
・お隣の家や正面からの視線が気になる → 横格子フェンス
・道路側で通行人や車など“動くもの”からの視線を防ぎたい → 縦格子フェンス

外観や外構との相性を重視する

フェンスは“目隠しするための壁”ではなく、外構をコーディネートするアイテムのひとつです。
お家のテイストに合わせると、仕上がりがぐっとおしゃれになります。

・シンプル・カジュアルな家 → 横格子フェンス(デザイン・カラーも豊富)
・モダンや個性を出したい家 → 縦格子フェンス(スタイリッシュで重厚感あり)

庭をどう見せたいかをイメージする

・狭い庭を広く見せたい → 横格子フェンス
・高級感・重厚感を出したい → 縦格子フェンス

これらを基準にすれば、見た目・機能ともに満足できるフェンス選びができます。

見え方がこんなに変わる!すき間幅の選び方

フェンスのすき間幅によって、見える景色や印象が大きく変わります。

ここでは、縦格子フェンスのすき間30mmと50mmを比較してみましょう。

【正面から見た時 すき間30mm】
【正面から見た時 すき間50mm】

正面から見たとき、すき間30mmのフェンスは間隔が狭く向こう側が見えにくいため、目隠し効果が高くなります。

一方、すき間50mmのフェンスは間隔が広いため、向こう側が多少透けますが、風通しがよく開放感があり、圧迫感が軽減されます。

正面からだけではどちらも完全には隠せませんが、すき間の広さで印象は大きく変わることがわかります。

【斜めから見た時 すき間30mm】
【斜めから見た時 すき間50mm】

斜めから見た場合、すき間30mmのフェンスはすき間が詰まって見えるため、動いている人の視線もしっかり遮ることができます。

すき間50mmでは手前側はややすき間が目立ちますが、奥側ではすき間が埋まって目隠し効果が発揮されます。

このように、わずか2cmの違いでも見え方や印象は大きく変わるのです。

目隠し効果を重視するだけでなく、見通しをよくして防犯性を高めるといった考え方もあります。フェンスやすき間間隔を選ぶときは、「何から、どの程度視線を防ぎたいのか」を意識しながら、自宅に最適なデザインや間隔を決めることが大切です。

縦格子と横格子フェンスのおすすめ事例を紹介

最後におすすめのフェンスアイテムと事例をご紹介します。

縦格子フェンスでつくる洗練された目隠し空間

こちらは、縦格子フェンスを採用した事例です。

縦のラインが強調されることで、外観全体にスッキリとした印象を与え、モダンな雰囲気を演出しています。すき間30mmで間隔が狭く、目隠し率が高いのが特徴で、外からの視線をしっかりカットしつつ、風や光を取り入れるため、閉塞感のない快適な空間を実現。

また、玄関前など特定のスペースに目隠しとアクセントを兼ねて設置するのにも最適。植栽との相性も抜群で、自然の緑と木調カラーが調和し、季節の移ろいを感じられます。「しっかり目隠ししたいけど、圧迫感は避けたい」という方におすすめのスタイルです。

【使用商品】
千本格子足付ユニット(格子すき間30mm、ウォールナット)

縦格子フェンスでプライベート感と開放感を両立

こちらは、ブラックカラーの縦格子フェンスを採用したテラス空間の事例です。

シャープな縦ラインが外観を引き締め、モダンで高級感のある印象を与えています。すき間50mmで開放感が高く、お庭が狭く感じにくいのがポイント。風や光をしっかり取り込みながら、圧迫感を感じさせない心地よい空間を実現します。

また、道路に面していても歩行者や車からの視線をやわらげるため、目隠しとしても最適。さらに屋根と植栽を組み合わせることで、リビングの延長のようなプライベートスペースに仕上がっています。「視線をカットしながら、抜け感と開放感を大切にしたい」という方におすすめのスタイルです。

【使用商品】
千本格子リバーシブルユニット(すき間50mm、チャコールグレー)

横格子フェンスで落ち着きと抜け感のある空間に

こちらは、横格子フェンスを採用したプライベートガーデンの事例です。

横のラインが強調されることで、空間に広がりを感じさせ、落ち着いた雰囲気を演出します。すき間を適度に確保することで、光や風を通しながら、外からの視線をしっかりやわらげるのがポイントです。

さらに、植栽やテラスと調和し、ナチュラルで心地よい空間を実現。しっかり囲いながらも、圧迫感を感じにくいので、コンパクトな庭でも開放感を保てます。「プライバシーを守りつつ、風通しやデザイン性も重視したい」という方におすすめのスタイルです。

【使用商品】
エバーアートフェンス プラス 53幅(ウォールナット)

デザイン性の高い広々とした空間に

こちらも、横格子フェンスを採用した事例です。

ツートンのカラーとフェンスの凹凸が生み出す立体感が特徴で、シンプルながらも個性が際立ち、庭全体をおしゃれに演出します。

明るめの2色を組み合わせているため、庭全体に開放感と明るさをプラス。フェンスで庭をぐるっと囲むことで、子どもやペットが安心して遊べる安全性も確保できます。

さらに、ナチュラルな木目とツートンカラーの組み合わせは、人工芝や植栽との相性も抜群。プライバシーを守りつつ、デザイン性にもこだわりたい方におすすめのスタイルです。

【使用商品】
デザインユニット ランダム(ジャラ×スプリングオーク)

以上、縦格子と横格子フェンスの紹介でした。

縦格子と横格子、それぞれの特徴を知っておけば、理想のフェンス選びに一歩近づけます。

フェンスは、外から見た印象だけでなく、家の中からも毎日目にする大切な存在。機能性もデザインも、どちらも妥協せずに、あなたの暮らしに合う一枚を選んでみてください。

この記事を書いた人

森 彩香

森 彩香

プロユース企画部 販売促進課

2019年入社。タカショーマガジンの立ち上げからライターとして40本以上の記事を執筆。トレンドや新しいものに目がなく、日々情報収集に余念がありません。休日は好奇心の赴くままに外出し、話題のスポットや気になる場所を巡るアクティブ派。そんな日々の体験や知識と、外構の知識を活かして、読者の皆さんに役立つ情報をお届けします!