夏の蚊対策は蚊取り線香で乗り越える!お庭で効果的に蚊取り線香を使うコツ、KINCHOに聞いてみた
夏はバーベキューや手持ち花火、夕涼みをするなどお庭での楽しみがいっぱいな季節ですね!
しかし夏のお庭で私たちを悩ますものと言えば…「蚊」ではないでしょうか?!
特に屋外で過ごすときは刺されないか気になりますよね。
夏の蚊対策と言えば、そう、蚊取り線香。
今回は蚊取り線香の元祖であるKINCHO(キンチョウ)の本社に伺い、インタビューをさせて頂きました!
取材に応じて頂いたのはKINCHO 宣伝部の大迫寛史さん。
夏のお庭で効果的に蚊取り線香を使うコツを聞いてみました!
大迫寛史(写真右):
大日本除虫菊株式会社 宣伝部 所属
夏の楽しみは海水浴へ行くこと
森彩香(写真左):
株式会社タカショー プロユース企画部 販売促進課 所属
SNS・WEBマガジンの運用担当
夏の楽しみは夜にバーベキューと花火をすること
森:今日は蚊取り線香や夏の蚊対策について色々教えてください!
大迫:わかりました。よろしくお願いいたします!
目次
お庭での効果的な蚊取り線香の使い方
森:早速お聞きしたいのですが、タカショー公式Instagramで「お庭に出たら一番嫌な虫は何ですか?」というアンケートを取ったところ、蚊と答えた方が一番多い結果になりました。
この蚊問題を解決できればもっとみんながハッピーな夏のお庭時間を過ごせると思うんですよね。
お庭での蚊取り線香の効果的な使い方について教えてください!
大迫:まず基本的な話ですが、2巻セットになった蚊取り線香を1巻ずつに外し、火を付けると煙と共に効果が広がります。その蚊取り線香には、蚊を「殺虫」する効果と、蚊を寄せ付けない「忌避」の効果があります。
蚊取り線香から出る殺虫成分の濃度が濃いところでは殺虫効果があり、薄く広がった半径5mぐらいの範囲では蚊が嫌がって近寄ってこない忌避効果があります。
お庭で作業される、または遊ぶ際はその傍に置いておくだけでも蚊を寄せ付けない効果を発揮します。1巻で約7時間もちますので、長時間お庭で過ごすシーンにもぴったりです。
より効果的に使うには、風上に置くのがおすすめです。風上におくことで風に乗って殺虫成分が広がりやすくなります。
通常なら、蚊取り線香は一つあれば十分ですが、広いお庭の場合は風がどちらから吹いても良いように対角線上に置いて頂くと、より蚊から身を守ることができます。
キャンプなどのもっと広い屋外では、テントの四隅に置いて囲うように設置すればどこから風が吹いても蚊から身を守れるので、万全に対策したい方は蚊取り線香の複数使いもおすすめです。
森:風に乗って成分が広がるのですね!蚊取り線香から出ている煙が、殺虫や忌避に効果があるということですか?
大迫:煙に殺虫効果があるわけではありませんが、煙の広がっているところが効果範囲の目安になります。実際に出ている殺虫成分は目には見えませんが、火種の6~8mm手前くらいのところから殺虫成分が出ており、それが煙と一緒に広がっています。
すぐに効果が広がるので、お庭に出るタイミングで火を付けてもらえればOKです。
屋外での使用期間中、殺虫成分が一定量で長時間出続けるのは蚊取り線香だけですので、蚊対策商品の中では今でも蚊取り線香が一番効きます。だから屋外シーンに特におすすめなのです。
森:7時間も一定の効果を保てるのは凄いですね!
大迫:7時間もいらないよって方にはミニサイズの3時間タイプ、もっと長時間使う方には12時間タイプもありますので、ライフスタイルに合わせてお使い頂ければと思います。
森:私は実家に帰ると庭木の水やり係になるのですが、植栽のお手入れやガーデニングなどで人が動き回ったりする場合は、どのように対策をしたら良いのでしょうか?
大迫:自身が動き回る際は、据え置きの蚊取り線香を毎回移動させるのは大変ですよね。
そんな時は吊り下げ式のかとり線香皿を使って、腰などにぶら下げて蚊取り線香をご使用ください。
作業着やズボンのベルト部分にひっかけるだけで、移動しても身の回りが蚊から守られます。
森:お庭で寛ぐときは据え置き、動き回る時は吊り下げて使い分けできるのはいいですね。これ、欲しくなりました!
そもそも蚊はどこからやってくるの?
森:蚊の習性や蚊が発生する場所などは決まっているのでしょうか?
蚊って知らない間に刺してきて、気づいたときにはもう痒くなっていることが多いのですが…未然に防げる対策があれば教えて頂きたいです。
大迫:蚊はちょっとした水たまりレベルでもそこへ卵を生むので、水を溜めたまま放置しているバケツや水槽、鉢受けに溜まったちょっとした水でもボウフラ発生の元になります。
なので、水が溜まるところをなくしたり、水が溜まったらこまめに捨てることで、お庭での蚊の発生数を減らすことに繋がります。
ところで森さん、蚊で血を吸うのはメスだけって知っていましたか?
森:え、知らなかったです。蚊は全部血を吸いにくるものだと思っていました!
大迫:実はメスしか吸わないんです。
しかもいつも吸っているわけではなくて産卵のために栄養源として血を吸いに来ます。普段は花の蜜などを吸っているんですよ。
森:そうなんですか!なんとなく夕方くらいから刺されることが多い気がするのですが…時間は関係ありますか?
大迫:蚊が活発に吸血活動をする気温は30℃前後と言われています。
日中の気温が高い時間帯は私たち人間もあまり外に出たいと思わないですよね。それと一緒で蚊も暑い時間帯は木陰で休んでいます。気温的にもカンカン照りの昼間より、ちょっと涼しくなっている朝方や夕方の時間帯の方が蚊の活動も活発になるので、お出かけの際にはそういった点も踏まえて対策をして頂ければと思います。
森:蚊に刺されやすい人の特長ってあるのでしょうか?
大迫:蚊が寄ってくるのは「二酸化炭素」「汗」「体温」に起因していると言われています。
よく汗をかく人・運動をした後・お酒を飲むと体温が上がって呼吸量も多くなるので、そういった状況の方は刺されやすい傾向にあります。
森:夏のお庭はみんなで集まってお話したりお酒を飲んだり、暑くて汗もかきやすいからより一層蚊に狙われやすい環境になっていますね。気を付けます!
蚊取り線香は子どもやペットがいても使える?
森:お庭で子どもやペットを遊ばせるご家庭も多いと思いますが、蚊取り線香から出る煙はお子様が浴びても大丈夫なのでしょうか?私自身は犬を飼っており、一緒に庭で過ごすこともあるのですが、なんとなく良くないのかなというイメージがあり使うのをためらっています。
大迫:成分としては「ピレスロイド」という化学合成した殺虫成分が入っているのですが、人間や犬・猫などの*温血動物は体の中でこの成分を速やかに分解・無毒化し、体外に排出することができます。ピレスロイドは害虫に対して少量で効果を発揮しますが、人間や動物には害がない安全なものとなっていますのでご安心ください。
*温血動物:哺乳類や鳥類のように体温を一定に保つ動物。恒温動物。
森:KINCHOの方から直接お聞きすると安心感がありますね。
大迫:入っている成分や煙自体に害はないですが、煙がこもると物理的にむせますので、
風通しのいいところでお使いくださいね。
日本の夏を思わせる“あの香り”の秘密は?
森:KINCHOさんの蚊取り線香と言えば香りも特長的ですよね。
あの香りを嗅ぐと「夏がきたなぁ~」と思ったり、なんだかノスタルジックな気持ちになったりしますが、あの独特な香りは一体何なのでしょうか?
大迫:弊社の蚊取り線香は効き目はもちろんですが、香りにもずっとこだわりを持って作り続けています。
厳選した天然原料を用いて作っているから出せる香りなのですが、その中でも一番にこだわっているのは、除虫菊という花の香りです。
元々は除虫菊に含まれる成分が蚊に効くということで使用していましたが、殺虫成分に化学合成したピレスロイドを使うようになってからは、除虫菊を使う必要がなくなりました。
ただ、KINCHOの蚊取り線香は昔から変わらないあの香りを維持するために、あえて今でも除虫菊の搾りかすを香りづけとして入れ続けています。
森:お花の香りだったんですね!
香りって大事ですよね。タカショーでは「ガーデンセラピー」というお庭で過ごす中で、自然の彩り、小鳥のさえずり、風や光を五感で感じることでストレスを解消し、心身の健康に繋がって欲しいという想いも持っています。
KINCHOさんのこの蚊取り線香の香りも、夏という季節感を想起させたり、心が落ち着く感覚があってガーデンセラピーに近いものを感じます。
大迫:蚊取り線香は弊社が発明したものになるのですが、昔から変わらないこの香りがKINCHOの蚊取り線香を使って頂ける理由の一つだと思いますし、夏のおとずれを感じさせる風物詩的な役割も今は果たしていると思いますので、KINCHOの蚊取り線香の大事な要素だと思っています。
蚊取り線香以外でお庭の蚊問題を解決するアイテム
森:最後に、蚊取り線香以外で夏のお庭を快適に過ごすKINCHOさんのおすすめ商品もあれば教えてください!
大迫:他の蚊対策商品ですと、虫よけスプレーの「お肌の虫よけ プレシャワーDF」がおすすめです。
従来のものだと年齢に応じて使用制限や回数制限があったのですが、こちらは有効成分に「イカリジン」を使っているので、年齢による使用制限がなく小さなお子様から使えます。回数制限もないため、汗をかくシーズンは何回でも塗り直しができます。
森:塗り直しができるのは嬉しいです。
大迫:また、お庭でごはんを食べたり休憩するときには、「蚊に効く 虫コナーズプレミアム」もおすすめです。
パラソルやタープテントに虫コナーズを吊っておくだけで、半径1メートルの範囲に蚊を寄せ付けませんので、手軽にできる蚊対策で快適な時間をお過ごし頂けます。
森:色々と教えて頂きありがとうございました。
「お庭」での蚊取り線香の使い方をお伺いできてとても勉強になりました!
これで夏のお庭をもっと楽しく過ごせそうです!
大迫:こちらこそありがとうございました!
皆さまの暮らしにもぜひ蚊取り線香を取り入れて、快適なお庭時間を過ごしてみてください!