庭外構の場所別!お掃除の秘訣をアズマ工業に聞いてみた

庭外構の場所別!お掃除の秘訣をアズマ工業に聞いてみた

みなさんこんにちは!
突然ですが、お庭や玄関まわり、駐車スペースのお掃除にお困りではありませんか?

これから家を建てられる方は、庭外構のお手入れ・お掃除について不安な点はありませんか?

今回の記事では、庭外構のさまざまな汚れの対処方法について、なんと約120年の歴史を持つお掃除用品メーカー、アズマ工業の田中さんにお話をお伺いします!

お掃除のプロに聞いた他では得られない専門的な情報をお届けします!

アズマ工業株式会社インターネット推進部
田中 雅人 さん
自宅では大掃除担当。キッチン・お風呂をピカピカにして家族に自慢するのが楽しみ。

聞き手:塩路 耕太郎
株式会社タカショー プロユース企画部 販売促進課 所属。
得意な掃除はキッチンのシンクを洗うこと、苦手な掃除は庭の落ち葉拾い。

塩路:田中さん、お掃除について色々教えてください!よろしくお願いします!

田中:はい。よろしくお願いします!

120年の歴史!お掃除用品メーカー アズマ工業

塩路:まずはアズマ工業という会社について教えてください。

田中:私たちアズマ工業は、創業者の山下半次郎が1896年に静岡県浜松市に「山下商店」を創業したことから始まります。

「清掃を通じ、心豊かで快適なくらしを実現する」というビジョンを掲げ、ユーザー様の声をかたちにした便利で優れた清掃用品をご提供するべく、日々努力しております。
また、長年のモノ作りのノウハウを活かし、プロの手と真心によるホームクリーニングサービスをご提供するとともに、プロの人材育成も手がけている会社です。

塩路:ありがとうございます!約120年の歴史があることには驚きました。
アズマ工業と言えば「タイルブラシスポンジ」がSNSで大人気ですよね!
私も個人的に持っていて、以前タイルのお手入れ方法の記事でも紹介させていただきました。

【過去記事:タイル商品担当者が教えるお手入れ方法で自宅のタイルデッキを掃除してみた

田中:お陰様で多くの方にご愛用いただいております。今ではブラシやモップ、洗剤など2000アイテム以上を扱っておりますが、元々は「ほうき」から始まった会社なんです。

塩路:そうなんですね!実は私たちタカショーも園芸用品の「棕櫚(しゅろ)縄」から始まった会社で、「庭を通じて幸せな家族のくらしをつくり、笑顔で健康的な空間をつくる」というビジョンを掲げているので、なんだか親近感が沸いてきました!

実際に集まったお掃除の悩み

塩路:では本題に入りたいのですが、タカショー公式インスタグラムのアンケート機能で「お庭のお手入れや掃除の悩みがあれば教えてください」と声をかけたところ、みなさんが抱えている「お手入れの悩み」がたくさん集まったので紹介します!

・芝生の上の落ち葉掃除が大変
・駐車場のタイヤ痕
・人工木のウッドデッキに苔が生えて困っている
・砂利が散らばってしまう
・ロックガーデンの落ち葉掃除
・カーポートの屋根に汚れが溜まる
・植物が枯れてしまう
・木の枝やフェンスにクモの巣が張ってしまう
(一部抜粋)

などなど、大変多くの回答をいただきました。

どれを読んでも「うんうんわかるかわる」と頷けてしまうお庭のお手入れ問題。
どんな対処方法があるのか、お掃除のプロに是非お応えいただきたいです!

田中:とってもリアルなお声ですね。非常に参考になります。
全てに回答するのは難しいですが、アズマ工業のノウハウで回答できるところからお答えさせていただきます!

塩路:よろしくお願いします!

一番多かったのは落ち葉のお掃除

塩路:一番多かったのは落ち葉のお掃除についてです。かく言う私も自宅の庭の落ち葉掃除に悩んでいて・・・

塩路邸の庭の落ち葉

塩路:砂利と芝生があって、樹木の足元に落ち葉が溜まって掃除しにくいので手を焼いています、、。

田中:確かにこれはなかなか手強そうですね、、。

塩路:落ち葉の掃除に最適な道具や方法があれば教えてください!

田中:わかりました!落ち葉や砂ボコリなどは掃き掃除が基本なので、まずはアズマ工業が一番得意な「ほうき」をいくつか紹介しますね。
塩路さんは、使う場所やごみの種類によって適した素材のほうきがあることをご存じですか?

塩路:全く知りません!何があるか考えてみたら、お寺のお坊さんが落ち葉を竹ぼうきで掃いている姿がパッと頭に浮かびました。

田中:まさにそれです!
竹ぼうきは穂が太くコシが強いので、枯れ葉や小石を掃くのに適したほうきのひとつなんです。
屋外で掃除をする場所や片づけたいゴミの種類に対し、その素材の得意・不得意を表にまとめました。

塩路:これはわかりやすい!
素材によって使い分けるなんて初めて知りました。

田中:そうですよね。実はほうきの穂に使われている素材の種類は様々。
柔らかい・固い・細い・太い・天然素材・化学繊維などなど。
穂の素材により、それぞれ得意な場所・不得意な場所が異なるんです。
掃除する場所や用途に適したほうきを選べば、効率良くお掃除できます。

塩路:なるほど!それぞれのほうきの使い勝手を教えていただきたいです!

田中:もちろんです!

場所別!ほうきの選び方

芝生

田中:まず、芝生に溜まった枯れ葉や小石を掃くなら【葉脈】ほうきがおすすめです。

葉脈ほうき

田中:ヤシの葉脈から取り出した繊維を穂に使ったほうきです。竹ほうきに似ていますが、コシがとても強く穂が折れにくいのが特長です。落ち葉などの大きなゴミもどんどん掃き集められます。掃きだす力が強いので、天然芝や人工芝を掃くのに便利です。

塩路:これは我が家に1本欲しいです!

天然芝なら年に何度か芝刈りをするので、そのあとの掃除にも良いですね。

田中:はい。凸凹に入り込んだ石やゴミもかき取ってくれるので、一度使うとやめられないと評判のほうきです。
砂利の場所を掃くのにも向いていますが、小さい砂利だとコシが強くて砂利を飛ばしてしまうので、力を加減しながら掃くと便利だと思います。

砂利・土

田中:砂利や土の場所で小石などちょっと大き目のゴミを掃くなら【赤シダ】ほうきがおすすめです。

赤シダほうき

田中:パルミラヤシという木の葉柄(ようへい)から取り出した繊維を穂に使ったほうきで、繊維がやや太くコシが強いのが特長です。

塩路:赤シダのホウキは実家にありました!これも使い勝手が良さそうですね。

田中:しかも価格は手頃な事が多いので本当に便利なほうきなんですが、穂が太くコシが強いので細かいゴミや砂ボコリなどをキレイに掃き取るのは少し苦手です。

1つ注意したいのは、赤シダはシダ科の植物であり水に濡れると穂が広がりやすいので、なるべく水まわりで使わないようにしてください。

塩路:天然素材ならではの特性ですね。お手頃価格なのは嬉しいところです。

駐車場

田中:玄関前や駐車場、家の前の道路を掃くなら【化繊】ほうきがおすすめです。

化繊ほうき

田中:こちらはプラスチック素材を穂に使ったほうきです。コシが強く水にも強いので溝や濡れた落ち葉などを掃くのに便利です。細かいホコリも掃けるように穂の先を細かく割ったほうきや太い穂と細い穂を混ぜたほうきなどがあります。

掃きやすい先割れ加工がされた化繊ほうき

塩路:水に強いのは便利ですね!
玄関前のアプローチ部分やお庭のタイルデッキを掃くのにも良さそうです。

玄関

田中:玄関まわりやベランダに多い砂ボコリなどを掃くなら【黒シダ】ほうきが最適です。

黒シダほうき

田中:繊維が細くしなやかなので、小さなゴミを逃さず掃き集めることができます。こちらは天然繊維ですが水に強いのも特長です。

塩路:ベランダに1本置いておきたいほうきですね。

田中:そうですね。他にも、素材や繊維の太さの異なる穂をブレンドしたほうきもあるんですよ。

混穂ほうき 左:赤シダ+黒シダ 右:葉脈+黒シダ

塩路:これは良いところどりですね。

田中:そうです。掃除をする場所や用途と、素材の特徴から、ご自身に合うほうきを見つけてくださいね。

掃いて落ちない「蓄積汚れ」には

塩路:続いて多かったお悩みは、サッと掃いて落ちない「蓄積汚れ」です。

・ウッドデッキやタイルに溜まった泥や砂ほこり、雨染みなど
・家具や鉢などの跡
・日陰に生えてしまった苔やカビ
・鳥や虫の糞
・食べこぼしや油跳ね

これらの汚れに最適な対処法を教えてください。

田中:掃いても落ちない汚れは、デッキブラシやタイルブラシスポンジでこすって落とすか、クロスやダスターで汚れを拭き取るか、大きく2パターンに分けられます。

どちらのパターンでも使う場所や用途によって使い分けられるように、アズマ工業では豊富な商品バリエーションを取り扱っています。

掃除用品の幅広いラインアップ(一部)

塩路:たくさんの種類がありますね!

田中:そうなんです。「ブラシ」と一言に言っても、玄関やテラスなど広い床面を掃除するものから、サッシ枠やフェンスのすき間など細かいところを掃除するのに向いているものまで色々あります。

一見するとあまり変わらないように思える【マルチワイピングクロス】と【極細ダスター】を例にとっても、繊維の断面形状が異なるので得意な汚れも違うんです。

田中:これらの道具を使い分けることで、庭外構のあらゆる場所のお掃除ができます。

塩路:さすがお掃除のプロ!頼もしいです!

クモの巣にはコレ!専用ブラシ

塩路:「木の枝やフェンスの柱にクモの巣が張って困る」というお悩みもよく聞きます。私も自宅の庭にできたクモの巣はほうきや木の枝で巻き取るんですが、良いお手入れ方法はありますか?

田中:クモの巣には専用の「クモの巣取り」というアイテムがあります。

クモの巣取り

田中:ブラシにシートを巻き付けることで、ブラシを汚さずシートから突き出したブラシがクモの巣をかき取ります。
ベトベトした厄介なクモの巣を簡単にお掃除できる商品です。

塩路:まさかのクモの巣専用!すごい画期的なアイテムですね!

田中:この商品の開発を始めた当初は、ブラシの上から不織布のシートを巻いてクモの巣を絡め取ろうとしたのですが、それだけでは十分にクモの巣を取ることができないことがわかったんです。
原因はブラシ毛が直接壁などに接触することができないため、ブラッシング効果が弱くなってしまうからです。そこで、メッシュシートを使い、ブラシ毛をシートから飛び出した状態で使用する仕様が生まれました。

塩路:そんな背景があったのですね!すごい発想です!

田中:ありがとうございます。

カーポートの屋根を掃除してみた

田中:実は先日、自社商品を使って自宅のカーポートの屋根を掃除してみたんです。

下から見上げたカーポートの屋根

田中:前に掃除したのはいつか思い出せないほどで、屋根を見上げるとなかなか汚れが溜まっていました。

塩路:これはガンコそうな汚れですね、、!
まさかカーポートの屋根専用のブラシまであるんですか?

田中:さすがにカーポート専用商品はありませんが、高所ワイパーに付属の極細ダスターを取り付けて使用しました。
ポリカーボネートは傷がつきやすいので、モップやスポンジなど柔らかい素材で掃除するのが良いでしょう。
実際に掃除した様子と手順を紹介しますね。

<掃除の手順>

まずは屋根全体をしっかり水で流します。
表面に硬いゴミが残っていると拭く際に傷をつける原因になるので、しっかり流していきましょう。

ざっと汚れが流れたら、水を流しながら優しく水拭きします。

※まずは目立たないところで試してから全体にご使用ください。
※高所ワイパーだけでは奥まで届かなかったので脚立に乗って作業しています。

アズマ工業の高所ワイパーはヘッドが動くので、柄の角度が変わっても清掃面にフィットして手前から奥まで洗いやすかったです。
こんなにキレイになりました!

下から見上げた屋根 ビフォー&アフター
ポリカ屋根を上から見た様子 ビフォー&アフター

塩路:すごい!しっかり汚れが取れましたね!
上から見た様子はザラザラした汚れがスッキリと落ちているのがわかります!

田中:汚れが溜まりやすいカーポートの雨樋には、先端まで毛があるブラシが使いやすいです。使い古した歯ブラシでは届かない汚れもしっかり掻き出せます。

360度植毛ブラシ

塩路:このブラシ、切り文字の表札に溜まった砂ぼこりを掃除するのにも活躍してくれそうです!

田中:細かい場所ならどこにでも使える便利なブラシです。

塩路:実際の掃除の様子をお見せいただけたので、ものすごくわかりやすかったです!
とっても参考になりました!

本日は庭外構のお掃除方法を教えていただきありがとうございました!

田中:こちらこそありがとうございました!

<アズマ工業についてもっと詳しく知りたい!という方は以下のリンクをチェックしてください>

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