ガーデンファニチャーのお手入れ|雨ざらし・出しっぱなしでも長持ちする方法

ガーデンファニチャーのお手入れ|雨ざらし・出しっぱなしでも長持ちする方法

ガーデンファニチャーは、屋外のリラックス空間を彩る大切なアイテム。

しかし、「雨ざらしでも大丈夫?」「出しっぱなしにしても劣化しない?」といった疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、お手入れ次第でガーデンファニチャーの寿命は大きく変わります。

本記事では、素材別のお手入れ方法や長く美しく保つためのポイントをわかりやすく解説します。お気に入りのファニチャーを、より長く快適に楽しむために、ぜひ参考にしてください。

ガーデンファニチャーは「雨ざらし」「出しっぱなし」でも大丈夫?

結論から言えば、「素材や設置環境に応じた適切かつ定期的なお手入れ(メンテナンス)」があれば、一定期間の雨ざらしや出しっぱなしでも問題ありません。

多くのガーデンファニチャーは屋外使用を前提に設計・加工されており、紫外線や雨風への耐性がある素材を使っています。しかし、完全に放置してしまうと、カビ・サビ・色あせ・劣化の原因に。

だからこそ、素材の特性を理解し、定期的なお手入れや保管の工夫が欠かせません。

素材別お手入れ方法

ガーデンファニチャーは、雨風やホコリ、直射日光など、常に過酷な屋外環境にさらされています。

そのため、ガーデンファニチャーの見た目や色の変化の早さは、「設置環境」、「使用頻度」、「お手入れの頻度・方法」によって大きく変わってきます。

多くのガーデンファニチャーは屋外に適した素材を使用し、コーティングなどで表面処理を施していますが、素材の特性をご理解いただいたうえで、定期的なお手入れを行っていただくことで、より長く快適にご使用いただけます。

木製品

日常のお手入れは、乾いた布でのからぶきが基本です。汚れが付着した場合は、染み込む前に水拭きで汚れを落とし、その後しっかりと乾拭きしてください。

木製家具の表面に、黒い斑点状の変色が現れることがあります。これは、湿気の多い環境により木材が湿潤状態になり、カビやバクテリアが表面で繁殖することで起こる現象です。

放置すると変色が広がる可能性があるため、見つけたら早めに目の細かいサンドペーパーで研磨し、浸透性塗料などでメンテナンスすることをおすすめします。

また、木材は使用を続けるうちに自然と色合いが変化していきます。購入時の風合いを保ちたい場合は、表面を軽く研磨したうえで、定期的に浸透性塗料を塗布すると、美しさを長く保てます。

新品時(左)/経年変化後(右)

スチール製品

スチール製品は、素材の特性上、経年によりサビが発生することがあります。特に、塗装が剥がれた箇所からサビが進行しやすいため、小さなキズでも早めに市販の塗料などで補修することをおすすめします。

塗装を行う際は、使用する塗料の取扱説明書に従い、風通しの良い場所(屋外など)で、換気に十分注意して作業してください。

また、雨や水に濡れた場合は、そのまま放置せず、乾いた布で水分を拭き取ることがサビ予防につながります。

セメント製品

製品に汚れが付着した場合は、水拭き、または薄めた中性洗剤でやさしく拭き取ってください。その後、表面に水分や洗剤成分が残らないよう、乾いた布でしっかりとからぶきすることが大切です。

表面に白い粉状の現象(白華)が見られる場合は、市販の白華除去剤をご使用ください。

セメント製品は一見すると石のように見えますが、実は細かな砂の集合体です。そのため、汚れが表面に付くだけでなく、目に見えない部分まで浸透してしまうことがあります。

一度浸透した汚れは、落としにくいため、石床用ワックスによるコーティングすることをおすすめします。表面に薄い膜を張るイメージで、汚れの浸透を防ぎ、美しい状態を長く保つことができます。半屋外など、屋根のある場所での使用と合わせて、お手入れのひと工夫を取り入れてみてください。

プラスチック・人工ラタン製品

日常のお手入れは、ホコリを落とす程度の水拭きで十分です。

汚れが気になる場合は、水拭きに加え、薄めた中性洗剤を使用してやさしく拭き取ってください。

※プラスチックの種類によっては、紫外線の影響で、様々な劣化(変色、変形、割れ、白華)が進行する場合がございます。

アルミ製品

アルミ製品には、屋外使用に適した塗装が表面に施されています。アルミは鉄に比べてサビに強い素材ですが、表面にキズが付くと、その部分から腐食が進行する場合があります。

そのため、小さなキズでも早めに市販の塗料などで補修していただくことをおすすめします。

また、雨や水に濡れた際は、乾いた布で水分を拭き取ることで、サビや汚れの発生を防ぐことができます。

ロープ製品

定期的に、柔らかい布やブラシを使って、水や汚れをやさしく拭き取ってください。

汚れがひどい場合は、水で軽く洗い流した後、しっかりと乾かしてからご使用いただくことをおすすめします。

屋外用クッション

最近は、屋外用のクッションが多く販売されており、性能も価格も生地によって様々です。

タカショーで販売している屋外クッション マルストレに使用している生地は、屋外での使用に適した、色あせに強い素材を採用しています。

ただし、防水仕様ではないため、雨や湿気を避けてご使用ください。

雨天時や使用しない時は、室内での保管をおすすめします。湿気によるカビや劣化を防ぐためにも、濡れた場合はしっかり乾かしてから保管してください。


※お手入れに洗剤を使用した場合は、洗剤成分が残らないように、仕上げにからぶきを行ってください。表面に洗剤が残ると変色や劣化の原因になることがあります。

長期間ご使用にならない場合・梅雨期間の保管方法

長期間使用しない場合や梅雨や台風の時期は、屋内の風通しの良い場所で保管することをおすすめします。

ファニチャー本体を保管する際は、屋根のある場所で保管するか、専用のファニチャーカバーを使用してください。

ただし、ファニチャーカバーは湿気がこもりやすいため、定期的にカバーを外して換気を行うことが大切です。冬でも、結露などの湿気が原因でカビが発生する恐れがあります。

また、クッションは必ず室内で保管してください。ファニチャーの上に置いたまま保管すると換気が悪くなり、カビの原因となるためご注意ください。

以上、お手入れ方法のご紹介でした。

ガーデンファニチャーは、屋外に置く以上、雨風や日差しによる経年劣化は避けられません。ですが、素材に合ったお手入れをすることで、見た目や使い心地をより長く保つことができます。

素材の特性を理解し、シーズンオフや雨の日に備えた対策をしておけば、いざという時も安心です。

お気に入りの家具をしっかり守って、毎日のガーデンタイムをもっと心地よく、豊かに過ごしましょう。

この記事を書いた人

中川昂己

中川昂己

温泉・サウナ・阪神好きな、販売促進課のWeb担当です。 趣味で得た気づきや、仕事で培った経験を活かして、読者の「ちょっとした悩み」を解決するお手伝いができればうれしいです。